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相模補給廠のPCB含有廃棄物、今月末に米本土へ搬出/相模原
- 在日米軍・防衛
- 2008/01/26
外務省は二十五日、県と横浜、横須賀、相模原三市に対し、在日米軍が保管する有害なポリ塩化ビフェニール(PCB)含有廃棄物約五十トンを一月末ごろに海路で米本土に搬出すると連絡した。関係者によると、在日米陸軍相模総合補給廠(しょう)(相模原市)などに保管されている廃棄物とみられ、同日までに開かれた日米合同委員会の環境分科委員会で報告されたという。
県や相模原市などによると、同省日米地位協定室は「廃棄物は変圧器などで、総重量約五十トンのうちPCBは少量」と説明。搬出時は環境対策を講じるとしたが、詳しい日程や搬出ルートは「米軍の運用上の問題」などとして明らかにしなかった。また二月には沖縄から米本土への搬送も予定されているという。
相模原市は「国に対し適切な情報提供を求めるとともに、今後の動向を注視していく」としている。
補給廠のPCB含有廃棄物をめぐっては、一九九九年二月、在日米軍の施設で排出された有害廃棄物が集められていることが発覚。〇四年五月までに在日米陸軍の港湾施設である横浜ノースドック(横浜市神奈川区)からすべて国外に搬出された。だが、その後も他の在日米軍基地から補給廠への搬入が続けられているとみられる。
基地監視活動を続ける市民団体「相模補給廠監視団」によると、補給廠には現在、在日米陸軍と廃棄物処理を担当する国防資源再利用事務所が管轄する保管庫が一棟ずつある。在日米陸軍の保管庫は老朽化のための建て替え工事が始まっており、同監視団の金子豊貴男相模原市議は「建て替えは保管施設の恒久化につながる。速やかに本土に持ち帰るべき」と訴えている。
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