Print this Post Article Lists Back

福田首相「日韓関係が良好だった時代に戻りつつある」

 今月15日から18日まで、李明博(イ・ミョンバク)次期大統領の特使として日本を訪問した李相得(イ・サンドゥク)国会副議長一行に対し、日本側では歓迎ムード一色だった。政財界の要人が相次いで李相得副議長と面会し、「韓日両国の新たな時代」に対する期待感を寄せた一方、李相得副議長も行く先々で次期政権の「日本重視」の姿勢を強調した。

 日本の外務省のある幹部は「李明博次期大統領と初めて会談した外国の要人が森喜朗元首相であり、次期大統領の実兄である李相得副議長が特使として初めて訪れた国が日本だ。それだけ、韓日関係を重視しているということではないか」と期待感を寄せた。

 福田康夫首相は李相得副議長との会談で、「日韓関係はこれからが本番だ。なぜだか分からないが、日韓関係が良好だった時代に再び戻りつつあるように思う」と語った。また「これまでは韓国が日本を重要な国だと思っていないのではないか、と心配していた」と述べ、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権下で冷え込んだ韓日関係について率直な思いを打ち明けた。

 日本政府は「10年ぶりの保守政権」である李明博政権の発足によって、伝統的かつ自然な韓米日3カ国の同盟関係が復活するものとみている。日本側は特に、北朝鮮による日本人拉致問題に関し、李相得副議長が日本側の姿勢を支持する意向を明らかにしたことに注目しているという。

 盧武鉉政権が拉致問題の解決を最優先の課題とする日本の態度に対し、常に批判的な姿勢を見せてきたのに対し、李相得副議長は福田首相や高村正彦外相との会談で、「拉致問題をおろそかにしてはならない。解決しなければならない問題だ」とし、日本の立場を支持する意向を明らかにした。

 一方、日本側は北朝鮮の核・ミサイルなどの問題や、米国との関係についても、韓国と共同歩調をとる姿勢を見せている。日本政府は李相得副議長に対し、「李明博次期大統領が訪米する前に日本にも寄っていただきたい」と求めたが、これについて外務省関係者は「まず日韓両国で協議した上で、ブッシュ米大統領に会えば、次期大統領の米国に対する発言力もそれだけ強まるのではないか」と説明した。

東京=鄭権鉉(チョン・グォンヒョン)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
このページのトップに戻る