スイス・ダボス(CNN) 世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席中のアフガニスタンのカルザイ大統領は25日、CNNのインタビューに応じ、隣国パキスタンなどで勢力を拡大している過激派への対応を強化しない限り、アフガニスタンが再びテロリストに掌握される危険性があると訴えた。
カルザイ氏は、パキスタンでテロ行為が増加していることに懸念を表明。「パキスタンが直面している危険や、アフガニスタンとパキスタン両国と周辺の将来に及んでいる危険に、より注意が払われることを望む」と述べた。
アフガニスタンの治安状況については、暴動が絶えないものの、改善がみられると説明。「昨年よりよくなっている地域もあれば、悪化している地域もある。しかし、悪化している地域は減少しており、改善している地域は広がっている」と述べた。
カルザイ政権は米国のかいらいとの指摘も出ていることについては、「米国はアフガニスタンに多大な支援をしている。米国への感謝を表明していることで、私が傀儡(かいらい)と呼ばれるのなら、そのニックネームを甘んじて受けようと思う」と話した。