山形放送局

2008年1月26日 19時6分更新

金山町立病院が診療所に


患者数の減少が続く金山町立病院が、ことし4月からベッド数を今の半分以下に減らし、病院から診療所に変わることになりました。

金山町立病院は、医療の専門化と交通網の発達で町外の病院を利用する患者が増えているため、ベッドの利用率が40パーセント台に落ち込んでいます。
また、人件費や維持費がかさみ、平成18年度までの累積赤字はおよそ2億4000万円に膨らんでいます。
このため町では、ことし4月から▼ベッド数を今の50から半分以下の19に減らすほか、▼職員を12人減らして26人とし病院から診療所に変えることになりました。
町の試算では、これにより年間の赤字が1億5000万円ほど削減できる見込みです。
4つの診療科と救急医療は引き継がれますが、職員の減少で訪問診療や介護を1人でするようになるため、サービスの低下も心配されます。
厚生労働省では、ベッドの利用率が3年続けて70パーセント未満の自治体病院について、ベッド数の削減やほかの病院との統合を進めるなどとしたガイドラインをまとめていて、県内でもほかの自治体病院の対応が注目されます。