2008年1月26日 19時2分更新
紋別市の道立紋別病院で内科の医師5人のうち4人が今年3月で退職することになり、後任が見つからない場合、4月以降、内科の診療態勢が大幅に縮小される見通しになりました。
道立紋別病院によりますと、退職するのは内科に勤務している常勤の医師、5人うち循環器内科と消化器内科のあわせて4人です。
退職の理由について4人は、ほかの病院への転出や大学院への進学をあげているということですが、これに伴って4月以降、紋別病院の内科の常勤医は消化器内科の1人だけになります。
このため病院は、現在後任の医師を探していますが、見つからない場合、4月以降、内科の入院を取りやめるほか、外来診療も減らすなど内科の診療態勢が大幅に縮小される見通しになっています。
道立紋別病院は、内科のほか外科や産婦人科など18の診療科がある紋別地方では最大の総合病院で、内科には現在、19人の入院患者がいるということです。
オホーツク海側では、北見市の北見赤十字病院でも内科の医師全員が今年3月で退職することが明らかになったばかりで、地方の医師不足にますます拍車がかかる形になっています。