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【社会】輪島の地震「4程度」と予想、緊急速報出ず 直下型では発表しても間に合わず2008年1月26日 13時02分 石川県輪島市で震度5弱を観測した26日未明の地震で、大きな揺れの寸前に知らせる一般向けの緊急地震速報は発表されなかった。同速報のシステムでは「最大震度4程度」とやや小さめに予想したためだ。仮に発表していても、規模の大きくない直下型地震だったため、揺れの強い所には間に合わなかったとみられ、気象庁は「技術的な限界」としている。 緊急地震速報は、地震の初期微動(P波)を震源近くでとらえて、主要動(S波)が各地に届く前に予想震度などを警報する新しい防災情報。一昨年8月から鉄道の緊急停止、工事現場の危険回避など特定分野で実用化され、昨年10月から一般向けの提供も始まった。震度5弱以上が予想された場合、テレビなどで流れることになっている。 同庁によると、P波を最初に検知して5・4秒後に特定ユーザー向けに発表した緊急地震速報の第1報では「最大震度3程度以上」と予想。その1・5秒後の第2報では「最大震度4程度」とした。その後、刻々とデータを更新して第9報まで出したが、震度4程度との予想は変わらなかったため、一般向けの発表には至らなかった。 輪島市門前町走出で実際に観測された計測震度(震度計が測った生の数字)は4・5。計測震度3・5−4・4が震度4とされ、計測震度4・5−4・9が震度5弱に当たるため、同所は震度4に近い震度5弱だった。 同庁は「震源の位置やマグニチュード(M)の推定は妥当だった。震度については、地震波の(各地へ伝わる際の)減衰でばらつきが出る。予想は計測震度で4・3で、実際の4・5との差は、ばらつきの範囲内。震度階級の境目なので、ドンピシャには当てられなかった」と説明している。 (中日新聞) 【緊急地震速報】 地震の初期微動(P波)が、大きな揺れ(主要動、S波)より地中を伝わる速度が速いことを利用し、P波を地震計でとらえて自動計算し予想震度を発表する。昨年10月に放送などを通じた一般への提供を開始。同12月、大雨や洪水警報などと同様、NHKに放送義務がある気象業務法上の「警報」扱いとなった。技術的限界もあり、阪神大震災のような震源が内陸で深さが10キロ程度と浅い地震で、震源から25キロ以内は速報が間に合わない可能性が高い。(共同)
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