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大町で住宅全焼、ポンプの水凍結し一時放水できず

1月26日(土)

炎を上げて燃える大町市常盤の住宅=26日午前7時半ごろ

 26日午前7時ごろ、大町市常盤、農業下条毅さん(75)方から出火、木造一部二階建ての住宅約330平方メートルを全焼した。大町署によると、出火時は家族6人がいたが、全員無事だった。同署が原因を調べている。

 出火時は厳しい冷え込み。北アルプス広域消防本部の消防車と消火栓を使って消火を開始したが、後続の消防団のポンプ車の一部で、くみ上げた水がポンプの中で凍り付き、放水が一時できなくなった。近くの公民館で沸かした湯をポンプにかけて対応。消防団員たちは「ポンプの中が凍ったのは初めて」と話していた。

 長野地方気象台によると、大町市は同日午前6時10分、今季最低気温の氷点下15・6度。2日連続で今季一番の冷え込みとなった。氷点下15・6度は1月としては、観測開始からの30年間で5番目に低い記録。