大阪放送局

2008年1月26日 7時44分更新

“ウイルスに名前が出ている”

コンピューターウイルスをインターネット上に流したなどとして大阪の大学院生が逮捕された事件で、男は、無断で同じ大学の学生の名前をウイルスに付けていながら、この学生には「ウイルスに名前が出ている」と告げるなど自分が作成者ではないように装っていた疑いのあることがわかりました。

大阪・泉佐野市に住む大学院生、中辻正人容疑者(24)は、人気アニメの画像に勝手に手を加えたうえ、自分で作ったコンピューターウイルスをひそませ、インターネット上に流したとして著作権法違反の疑いで逮捕され、きのう身柄を検察庁に送られました。
中辻容疑者が作成した原型となったウイルスは、感染すると同じ大学の学生の写真が名前とともに現れることから、ウイルスもこの名前をつけて呼ばれていました。
この学生は、NHKの取材に対し「中辻容疑者からウイルスに名前が出ていると告げられた。今思えば彼の自作自演だった」と話し、中辻容疑者がウイルスの作成者でないように装っていた疑いのあることかわかりました。
また、この学生は「ウイルスを作ったのが自分ではないとわかるまでいやな気持でした。どうしてこんなことをしたのか動機を知りたい」と語りました。