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社会

オホーツクから内科医流出 道立紋別病院も4人(01/26 07:12)

 【紋別】道立紋別病院(及川郁雄院長、二百二十床)の内科で、常勤医五人のうち四人が三月末で退職することが二十五日、分かった。残る一人も秋に退職する意向を示しており、後任が見つからなければ、四月から入院休止や外来を大幅に縮小する可能性が強まっている。

 同病院は外科、産婦人科、精神科など十八診療科がある地域センター病院で、紋別や周辺町村の住民が利用している。常勤医は現在十二人。

 退職する常勤医は循環器内科、消化器内科のそれぞれ二人で、民間病院への転出や大学院への進学などが理由。消化器内科の常勤医一人も秋に退職する見通し。呼吸器内科の非常勤医一人は残る。

 同病院は、後任が見つからない場合、循環器内科の入院は四月から休止する考え。非常勤医も確保できなければ、人工透析など外来の継続も不可能になる。消化器内科も四月から入院を休止し、外来診療を縮小する予定。内科医の不在と常勤医不足から、夜間救急の受け入れ態勢が組めなくなる可能性もある。

 二十四日現在の同病院の入院患者は五十二人で、うち内科は十九人。二○○六年度の外来患者十万二千四百人、延べ入院患者二万九千八百人のうちそれぞれ約三割を内科が占めている。

 同病院をめぐっては、紋別市を含む周辺五市町村が広域連合での運営を目指すことで合意しており、宮川良一紋別市長は「このままでは二次医療を施す病院として成り立たなくなる。地域における将来の医療構想を広域連合で早急に取りまとめ、医師確保につなげていく」と話している。

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