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町内会連協主催、市長を囲む集い〜懸案課題解決に意欲示す
(1月25日付け)
紋別市町内会連絡協議会(坂豊實会長)が主催する「市長を囲む新年の集い」が23日、セントラルホテルで開かれた。同協議会に加盟する市内の町内会長や代理者など50人ほどが出席。市政や町内会が抱える課題について宮川良一市長とひざを突き合わせて語り合い、親睦と相互理解を深めた。
宮川市長は懇親会中に講話する形で登壇。不況が長引いているが、昨年は紋別の基幹産業である漁業、林業、酪農業、水産加工業がいずれも好調で、今後に期待が持てることを紹介。一方で紋別が抱える課題として、ごみ処理、道立紋別病院、道都大学跡地、中心市街地活性化の4点を上げ、解決へ向けた方針などを述べた。このうち、特に緊急課題である道立紋別病院に話題が及ぶと、それまでざわついていた会場が静まり返り、関心の高さをうかがわせた。宮川市長は、3月末で循環器科医師2人が退職し、循環器科が休止に追い込まれる可能性が高いこと、旭川医大や札幌医大に医師派遣を要請しているが大学でも医師不足に陥っているため非常に厳しい状況にあることなどを説明。大学が独自に行なっている地域枠や奨学金制度による医師養成については、取り組みを評価しつつも「育って戻ってくるまで10年かかる。それまで待てない」と危機感をにじませた。また新たな運営形態として広域連合が検討されていることについて「紋別と4町村が1つのマチとして、一緒に病院を経営していく形」などと報告した。また中心市街地については、港町に借り上げ型市営住宅が近く完成すること、幸町に新たな道営住宅が建設される予定であることを紹介し「街の中に人を戻すことになるが、応急的処置に過ぎない。中心市街地を根本的にどうするかを考えていかなければならない。(商店街にこだわらず)どんな機能を持たせるか、まっさらな状態から絵を描く必要がある。進めていかなければ始まらない。各種懸案の方向性を定める上で、今年は大事な1年になると思う」などと強い意欲を示し「問題解決に向けて、皆さんの協力を得てやっていきたい」と述べた。
(町内会長ら50人あまりが出席。開催にあたり坂会長があいさつした=写真=)
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