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重度の脳障害に病院側8000万円支払う

 仮死状態で生まれた長女が重度の脳障害になったのは病院が適切な措置をとらなかったためとして、岐阜県各務原市の40代夫婦が同県内の産婦人科病院と担当した医師を相手に損害賠償約1億2000万円を求めた訴訟は25日、岐阜地裁(西尾進裁判長)で、病院側が8000万円を支払うことで和解した。

 原告代理人によると、裁判所は、仮死状態で生まれた長女を蘇生(そせい)させるための挿管を、病院が片方の肺にしかしなかったことなどが低酸素状態を招き、脳障害の原因になったと判断し、和解を勧めた。両者が受け入れたという。

 母親は「裁判の長期化を避けるため和解に応じた。2度と起きてほしくない」と話した。

 訴状などによると、母親は1998年12月に長女を出産。出産直前に胎児の心音が弱くなるなどの兆候があったにもかかわらず、病院は監視装置を外し、出産後も十分な措置を行わなかった、として2005年9月に提訴した。長女はその後、植物状態になり06年12月に死亡した。

[2008年1月25日22時23分]

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