第450 緊急号 (2008年01月25日号)
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新聞記事
1月24日付の読売新聞朝刊に私に関する記事が掲載され、私が投資家から資金を集めて貸付けている債権が破綻しているかのように述べられています。私はいわば投資家の代表で、資金の運用はハワイ現地のファンドマネージャー(ノンバンク会社)が行っています。
投資先はリスクを減少させるため多岐にわたっていますが、いずれも十分な担保ならびに保証を確保しています。貸付先は、@健全に毎月または毎期利息支払いを行っているものや、A返済期日に支払いができず担保物件を売却して一括返済をするものや、B度重なる不履行のため、差押えて担保物件を競売に掛けているものや、C貸付先の同意のもとに担保物件の名義を債権者(当方:投資家代理人)に移管したものなどとなっています。また、無担保で貸付けているものはありません。
@は問題ありません。
Aは分譲販売が順調に進んでないところもあるので、競売を考えています。仮に競売に掛けても元利合計は十分確保されるだけの掛目(担保率)となっています。
Bは、現在2件競売に掛けていますが、競売価格が元利合計の数倍になる物件もあり、いずれも元利合計の回収に問題はありません。
Cは2件あり、名義変更したので、宅地分譲地の売り上げはすべて債権者(当方)のものとなります。すでに第一物件7分譲地のうち2ロットがエスクローに入っており、30日以内にバイヤーに所有権移転して入金することになっています。本件の全分譲地が売れれば元利合計をはるかに上回ることになります。
貸付現状から、新聞で報道されたような「破綻」の事実はありません。ご心配の投資家の皆様には、それぞれの貸付契約書、抵当権設定謄本、競売手続に関する裁判所の記録、名義変更後の所有権を証明する謄本、エスクロー記録(売却中)、さらに貸付業務責任者(ハワイ現地資金運用責任者)の各貸付先別現況報告書等々、できる限りの情報をご提供します。
新聞社の記者の方が、私がイスラエルへ出張中、しかも私の「目からウロコの会」新春スペシャル(1月26日)の直前に報道されたのは本当に残念でした。当然のことですが、竹村健一先生も参加できなくなりました。また、2000回以上も続いた「増田俊男の本日の目からウロコ」(ラヂオもりおか)も25日から中止になりました。
何よりも残念なのは、この日(26日)のために心血を注いで頑張ってくれた我が妻、眞理子です。新年会の会場(帝国ホテル)からも前日になって断られました。それでもイスラエルの飛行場から新たな会場を当たってくれています。別途会場のご用意でき次第、ご案内いたしますのでよろしくお願いいたします。眞理子には私が一生かかっても償いきれない大きな心の傷を与えてしまいました。私のことを、「こんなに立派に育てました」と自慢していたのですが……。
記者の方は、もう少し正確な情報を得た上で記事をお書きくださればよかったのに、と大変残念に思っています。しかし、これも天から与えられた試練と心得、今後も天命を全うすべく頑張ります。
「目からウロコの会」新春スペシャル
第一部にご参加を予定されていました竹村健一先生が、テレビ出演している放送局から参加をして欲しくないとの強い要望があったことからご欠席となりました。講演会にお越しくださる皆様と竹村先生に心からお詫びをいたします。
第一部の予定を変更して、今日の異常とも言える株式相場の真相をずばりお話したいと思います。題して「アメリカ経済大丈夫!」。
1月20−23日のHerzliya Conference(イスラエル)には世界中から政策立案者(シンクタンク)が集まっており、実のある情報交換ができたと思っています。「憲法よりコメ」ではありませんが、「国連の真実」の前に経済のお話をいたします。
『またもや、ジャパン・アズ・No.1の時代がやってくる』(徳間書店)をお読みくださった方から、「まったく話が違うではないか」とお叱りを受けました。同じお叱りは私が円高110円(10月上旬)を予想した1998年にも受けました。10月3日から一気に111円(9日)になったことをご記憶だと思います。
その後、日本の景気は悪くなりましたか? 好くなりましたか? まだ2008年は始まったばかりです。変化と激動の年、2008年こそは、後になって見れば、日本にとって最も重要な年であったことが分かるでしょう。1月26日、皆様とお会いできるのを楽しみにいたしております。
増田俊男
※「時事直言」の文章および文中記事の引用ご希望の方は、事前にサンラ・ワールド株式会社 増田俊男事務局(TEL
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発信者 : 増田俊男
(時事評論家、国際金融スペシャリスト)
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