トヨタ自動車やソニーなどの株およそ20兆円分を取得したとする、実際には考えにくい大量保有報告書を、金融庁がチェックせずに公開していたことが分かりました。
報告書を提出したのは神奈川県川崎市の「テラメント」で、トヨタやソニーなど6社の株の51%を取得したということです。この報告書は25日夕方、インターネットなどを通じて公開されましたが、取引所は終了していたため特に混乱しませんでした。
金融庁は「全体でおよそ20兆円という異例な取引」として事実関係を調査中で、虚偽と分かれば訂正命令を出す方針です。
ただ、報告書は事前審査なしに公開される仕組みで、「今後、同様の事態が起きても防ぐことはできない」と不備を認めています。(25日23:31)