日教組(森越康雄委員長)が2月2-4日に東京で開催する「教育研究全国集会」をめぐり、全体集会の会場に予定しているグランドプリンスホテル新高輪(東京都港区)が、右翼団体による妨害行為の可能性などを理由に、使用契約の解除を求めていたことが23日、分かった。

 ホテルは「街宣車が集まるなど大きな騒ぎになる恐れについて、事前に十分な説明がなかった」と契約解除に問題はないと主張。日教組は「警察とも協議して警備には万全を期したい。ぜひ協力してほしい」と訴えている。

 日教組によると、使用契約は昨年5月に締結。費用の一部も支払ったが、11月にホテルが契約の解除を通告した。日教組はあらためて契約の履行を求めたが拒否されたため、12月に契約解除の破棄を求め東京地裁に仮処分を申請。今月16日に同地裁は会場使用を認める最終的な決定を出した。