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【経済】

再生紙偽装9社で部会構成 環境省への要望取りまとめ

2008年1月22日 21時37分

 昨年7月に環境省に提出したグリーン購入法で定めたコピー用紙の古紙配合率引き下げ要望を取りまとめた日本製紙連合会の作業部会メンバーが、配合率偽装を認めた製紙9社の社員で構成されていたことが22日、明らかになった。

 製紙連は要望書では提出の理由を「製造工程での二酸化炭素排出量は低減される」などとしていた。しかし、会社の偽装を認識していたメンバーが含まれており、「暗黙の了解」で偽装解消を狙った可能性も出てきた。

 製紙連は、国などに環境に配慮した製品の購入を義務付けたグリーン購入法の基準見直しを目指す作業部会を設置し、昨年7月に3回開いて要望を取りまとめた。メンバーは9社の計12人。

 これら9社はいずれも印刷用紙などで古紙配合率を偽装しており、うち王子製紙や日本製紙グループ本社、大王製紙、三菱製紙など7社は要望の対象の古紙100%コピー用紙を生産し、配合率を偽装していた。

(共同)
 

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