中国や韓国の伝統文化
「嘘」 中国で21歳の女子大生をめぐる騒動がマスコミをにぎわしている。北京師範大学心理学院4年に在学する呉瑩瑩(ご・えいえい)さん。今月7日、米国のソ
フトウエア会社トップコーダーのアジア区執行副総裁に年俸50万元(約750万円)で任命されたと発表され、一躍“時の人”になった。
大学が行った記者発表によれば、呉さんは「米計算機学会(ACM)が主催する国際大学対抗プログラミングコンテストでアジア総合決勝戦の銀メダルを獲得し、中国人として最初のACM主席団メンバーになった。100の発明があり、うち3つが国の特許を取得。
米国心理学会の会員で、
米国のスタンフォード大学の訪問学生…」。輝かしい経歴をもつ才媛中の才媛。当然、マスコミは取材に殺到、翌日の新聞は呉瑩瑩フィーバーだった。
ところが数日後、ネット上で彼女が経歴を詐称(さしょう)している、といった情報が流れだした。各紙が取材しなおしてみると、大学側も詐称を認め、100
の発明も、3つの特許もウソ。ACM主席団メンバーでもなく、プログラミングコンテスト銀メダルもウソであることが判明…。
呉さんをアジア区副総裁に採用したトップコーダー社は「彼女は優秀な学生」と気にしていないようだが、厳しい就職氷河期の中国では、学歴詐称や金銭による学位の売買が横行しており、こういった大学ぐるみの「詐称発表」への一般学生らの怒りは強い。
ただ、その一方で、ウソだらけの発表に一斉に踊らされたマスコミの情けなさを冷ややかにみる向きもある。

特ア3国ここにあり