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> 第111回 進藤晶子さん

退社することにしよう、と思って
- 佐々木
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それなのに、なぜ退職を?
- 進藤
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入社して7年、いろんなことに挑戦させてもらいました。アナウンサーの仕事は、究極の黒子ではないかと私は思っているんです。
報道も、バラエティーも、スポーツ番組も、ラジオも担当させていただいて、広く浅くいろんなことを、学び鍛えてもらいました。それが27、8歳になったころに、この先自分がどういうふうにして生きていきたいかということを真剣に考えるようになって。
このままアナウンサーという仕事を続けていくという選択もあるけれど、できることならば、いろいろ学ばせてもらったことの中から、何かこう特化したものを育てていきたいな、という思いがあったんですね。それが何なのかと言われると、まだぼんやりしてましたけれど。
それが29歳のときです。
- 佐々木
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29歳か。今思うと、ちょっと早かったな、って思いませんか?
- 進藤
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早かったかなあ……(笑)。でも、タイミングだったと思います。
- 佐々木
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そうですか。私は、すべての選択は最高の選択だと思って生きている人なので、そういう意味では、進藤さんも、ベストを尽くして選んできたとは言え、なんか、7年ぐらいだと、もうちょっとやってると違う経験やまた違う出会いがあったかもね、って思ったりも。
- 進藤
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あったでしょうね。そうですね。でも、最後2年ほど、報道の番組をさせていただいて、あの場にいるのは、中途半端な気持ちでは務まらない仕事だなと思いましたね。
キャスターという役割を、本気でやるのならもっと現場に行って、その現場でしかできない経験をつんでいかないと。私は、いつもおどおどして、今日は突発事故が起きないでほしいな、と願う毎日でしたから(笑)。
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