カルテがないC型肝炎患者の救済を求め、患者団体結成の記者会見を行う谷川江美子代表(中央)=25日午前、新潟県庁

カルテがないC型肝炎患者の救済を求め、患者団体結成の記者会見を行う谷川江美子代表(中央)=25日午前、新潟県庁

 薬害C型肝炎問題で、カルテなどの証拠がないため国の救済対象とならない恐れのある新潟県内の患者が25日、県庁で記者会見し、30日に団体を結成することを明らかにした。

 会は「カルテのない薬害C型肝炎の全員救済を求める新潟の会」(谷川江美子代表)で、約100人が参加予定。谷川代表は「カルテがないだけで救済対象にならないのは悔しいし、そういった理由で線引きされるのはおかしい」と強調した。

 16日に施行された薬害肝炎救済法では、給付金の対象は特定の血液製剤投与をカルテなどで証明できる患者のみ。カルテの保管期限が過ぎたり、病院がすでになくなったりしたケースは救済が困難とみられる。

 同会は、医師の証言や母子手帳など投与を証明する資料を捜すほか、国の認定基準緩和や、医療費の公的負担などを求めていく。