社会
超高層マンションは家具減らして 震度6実験
南海地震を想定した激しい揺れで、家具が倒れた室内=三木市志染町三津田、防災科学技術研究所兵庫耐震工学研究センター |
三木市志染町の実大三次元震動破壊実験施設(E-ディフェンス)で二十四日、南海地震の揺れが超高層ビルにもたらす影響を調べる実験があった。三十階建ての最上階を再現した実験棟に揺れを与えると、固定していない棚が倒れ、マネキンが下敷きになった。(佐伯竜一)
兵庫県と独立行政法人防災科学技術研究所が実施し、関係者ら約二百五十人が参加した。
紀伊半島沖を震源とするマグニチュード8・4の南海地震で、神戸市内の超高層ビルが揺れたという想定。鉄骨五階建ての実験棟にはオフィス▽子ども部屋▽リビング-を設け、三十階周辺で予想される程度の揺れを与えた。部屋ごとに、家具の固定など地震対策を済ませたところと、何もしないスペースを作った。
震度は6弱。揺れの一回の長さは約三秒で、幅は最大三メートル、継続時間は約二百秒に及んだ。建物に揺れが伝わると、固定していない棚やコピー機が左右に揺れて倒れ、一部がマネキンの上にのしかかった。一方、固定された家具は、おおむね位置や形を保った。
参加した神戸大大学院の大西一嘉准教授(都市防災計画)は、重大な被害を防ぐ方法として「室内にある物の量を把握し、コンパクトに減らしておくことが大切」と話していた。
(1/25 09:43)
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