医師が確保できず小児科診療を休止している春日部市立病院が2月1日から、他の医院などの紹介状がある外来患者を対象に、昼間外来診療を再開する。日大病院などから派遣される医師5人が週1回ずつ担当。急患や紹介状を持たない患者は「電話で問い合わせてほしい」という。
同病院小児科は1960年に開設。常勤医師4人でローテーションを組み、産科もサポートするため24時間体制を取っていた。06~07年に2人が退職。昼間診療を週3回に縮小し小児科を維持したが、残る2人も07年8、9月に相次ぎ退職した。春日部市は同年10月、小児科と産科を全面休診。新たな医師を確保したうえで、4月からの再開を目指している。
同病院総務課担当者は「小児科の夜間・入院診療と産科の再開の見通しは立っていないが元に戻す第一歩を築いた。小児科医の常勤体制を確立するまでにしばらく時間がほしい」と話している。問い合わせは同病院(電話048・735・1261)。【栗原一郎】
毎日新聞 2008年1月25日