ソファやおむつ替え用のベッドが置かれた「授乳室」(大津市役所) |
大津市は24日、市役所本館(同市御陵町)に「授乳室」を開設した。来庁者の声を聞いた保育士のアイデアで、利用者は「おむつ替えなど、赤ちゃんに我慢させないで済む」と喜んでいる。
市役所本館1階の総合案内コーナーの裏手にある相談室(約8・3平方メートル)を改装した。床にカーペットを張り、洗面台やソファーも置いた。改装費は約100万円。
設置を発案したのは、市保育課の野本千明主査(46)。保育所の入所手続きなどで来庁する母親たちが、赤ちゃんへの授乳や、おむつを替える場所を探すのに苦労しているのを見て、職員提案制度でアイデアを出した。野本主査は「母乳で育児ができる環境づくりに役立てば」と話している。
利用希望者は、総合案内コーナーで申し込む。ミルクなどを作るための電気ポットも借りられる。長女の浬埜(りの)ちゃん(1歳3カ月)と市役所を訪れた主婦の渡辺恵里さん(34)=同市中央1丁目=は「いままでおむつ替えなどは、帰宅するまで我慢させていた。市役所での用事も急がずに済むので助かります」と話していた。
|