◇男女の出会い、少子化対策--福井・敦賀・大野
少子化対策の一環で、男女の出会いの機会を増やすため、県内の自治体が開催する“合コン”が人気を集めている。05年の国勢調査によると、共働き率が58.2%と全国で最も高く、仕事に忙しい福井県人。主催する自治体側も、1泊2日のツアーを企画するなど年々趣向を凝らしている。【松井聡】
福井市は02年から「Sweet Heart Party」を主催。1年に3回、市内キャンプ場でのバーベキューや立食パーティーなどを開いている。これまでに男女計1283人が参加。応募者数は計2181人で、平均すると毎回定員を男女とも2倍近く上回る応募があるという。今年2月には、過去最大規模となる200人程度が参加するパーティーを予定している。
敦賀市も昨年度から「ハートリングパーティー ~未来への扉~」を実施している。07年度は昨年10月に釣りやゲームなどのイベントを行い、計29人が参加。応募は計36人あった。
一方、大野市は07年度から「LOVE CHANCE 2007」と題した出会い創出事業を始め、昨年9月と10月に立食型パーティーと日帰りツアーを実施。2回で男女計60人の募集定員を上回る応募者があったという。今年2月には大阪への1泊2日旅行を計画。担当者は「参加者からは好評を得ている。人間関係が希薄になる中で、来年度も事業を継続したい」と話している。
毎日新聞 2008年1月17日