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新潟西署の交番相談員が痴漢
新潟西署浦山交番に勤務する元警察官の交番相談員の男(59)が23日朝、JR越後線の電車内で10代女性の体を触り、県迷惑防止条例違反の疑いで新潟中央署に摘発されていたことが24日、分かった。男は、女性に捕らえられた後、一度逃走を図り、同署員に取り押さえられた。同署は同条例違反容疑で書類送検する方針。
同署は、逮捕せずに任意捜査としたことについて「逃走や証拠隠滅の恐れがないので任意捜査とした」としている。男は23日付で解職された。
調べでは、男は23日午前8時ごろ、出勤途中に越後線の新潟駅発の電車内で女性の体を触った。男は女性に捕まり、白山駅で下車して同駅前交番に連れて行かれたが、交番に警察官がいなかったため逃走。同駅近くの路上で間もなく、取り押さえられた。
新潟中央署の高村行雄副署長は新潟日報社の取材に対し「(男は)容疑を認めており、住所や氏名などを素直に答えた。同種の事案を考慮して逮捕しなかった。交番相談員だから逮捕しなかったわけでは決してない」と話している。
男は2006年3月に県警を退職し、新潟西署浦山交番で相談員として勤務していた。
同署の板垣隆副署長は「交番相談員がこのようなことを起こして誠に遺憾であり、被害者におわび申し上げる。再発防止を徹底させる」としている。
交番相談員は、空き交番の解消などを目的に1994年に導入され、警察職員OBが道案内や遺失物の届け出処理、困りごと相談に当たっている。県警では現在、OB54人が相談員として勤務している。
新潟日報2008年1月25日
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