社会
肝疾患の高度医療拠点開設へ 神戸・ポーアイ2期
神戸市の外郭団体が運営する先端医療センターの田中紘一センター長(65)は二十四日までに、神戸・ポートアイランド2期に経済界と連携し、肝疾患を対象に臓器移植や再生治療などを手掛ける高度医療機関を設ける構想を明らかにした。同センター長は生体肝移植の世界的権威で、日本移植学会理事長なども歴任。今春にも運営母体となる財団を設立し、二〇〇九年秋のオープンを目指す。
「神戸国際フロンティアメディカルセンター」(仮称)。医療サービスに加え、高度医療専門の医師や技師らを養成する。ベッド数は百床程度を予定。田中センター長が教授を務めた京都大学の研究者らが運営に参画する計画。
神戸商工会議所が財団の設立準備会を二月中にも発足させる。田中センター長が自らの人脈を生かし製薬会社などから出資を募るほか、神商議も地元企業への出資呼びかけなどで支援する方針。
田中センター長は一九六六年京大医学部卒。同大大学院医学研究科教授や京大病院長などを経て〇五年四月から現職。国内外で千例を超える生体肝移植手術を手掛けている。
高度医療機関の構想は〇二年ごろから模索。京都での開設も検討したが、センター長就任を機に神戸で計画を進めていた。神商議も昨年、コンサルタント会社を通じて事業化調査を実施。一定の条件で事業化できるとの結論を得たため、センター設立を支援することになった。神戸市は一〇年度に神戸市立医療センター中央市民病院をポーアイ2期に移転することから、周辺に高度医療機関を集積させる構想を示している。今回の肝疾患専門の医療機関が実現すれば、構想に基づく第一号になる。(大久保 斉)
(1/25 08:46)
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