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大阪の救急医療は破綻寸前 本紙調査 (2/2ページ)
このニュースのトピックス:救急搬送受け入れ問題
泉州救命救急センターでは「13年間、若いスタッフの増員はない」という。
■本音
患者側のモラル低下やマスコミ報道による悪影響の例も多く寄せられた。「治療を受けて当たり前という態度の患者が目立つ」「受け入れ拒否がセンセーショナルに報じられすぎる」「医療のコンビニ化を避けるキャンペーンがほしい」…。
いずれも救命医らの本音だろうが、患者を搬送する救急隊側からは医療の細分化による“縄張り意識”を指摘する声も多い。「同じ内科でも腹部、胸部など対応する医師が違い、さらに病院確保が難しくなった」(河南町)。「医師の専門意識が強くなり、医療機関のリスクマネジメントが強くなっている」(八尾市)。
ある救命医は「専門医資格を持っていない分野に手を出して、何かあればどうするのか、訴えられるぞ、という考え方が今の医師が持っていることは確か。医師が萎縮(いしゅく)している面もある」との声を寄せていた。