東京・清瀬市で今月8日、救急車で運ばれた95歳の女性が11の病院から受け入れを断られ、通報からおよそ2時間半後に死亡していたことがわかりました。
東京・清瀬市の岩下茂子さん(95)。今月8日夜、自宅で「胸が痛い」と訴え、一緒に住む長男の洋三さん(50)が119番通報しました。
3分後に救急隊が到着。搬送先の病院を探し始めましたが、「ベッドがない」「患者がいっぱいで収容できない」などの理由で、11の病院から受け入れを断られました。
「(夜の)9時45分から30分ほど病院が見つからなかった」(岩下さんの長男、洋三さん)
そして、119番通報からおよそ50分後、ようやく12番目の清瀬市内の病院に運び込まれましたが、不整脈で死亡しました。岩下さんには心臓に持病があったということです。
搬送を断った病院のうち、小平市の病院は、「当時、別の患者の処置をしていたため、受け入れられなかった」と説明しています。(23日20:02)