ガザで大規模停電 イスラエル制裁で発電できず2008年01月21日10時06分 パレスチナ自治区ガザの発電所が20日夜、イスラエルの制裁により燃料が底をついたとして稼働を停止し、中心部のガザ市内などで大規模な停電が起きた。燃料供給が回復しなければ、1日12時間近い停電が続く見通しだ。数十万人の家庭で電気と水道を長時間使えなくなるほか、病院への影響が懸念されている。
イスラエルは、ガザを支配するイスラム過激派ハマスなどの武装勢力がイスラエル南部の住宅地に連日ロケット弾攻撃を続けていることへの報復として、ガザへの燃料や物資の輸送を大幅に制限している。ガザの電力公社は備蓄燃料を節約するため、今月6日から1日約8時間の計画停電を実施していた。 今回停止した発電所は、ガザの電力需要の約4分の1をまかなってきた。残りの大半はイスラエルからの直接送電に依存し、こちらは止まっていない。そのためイスラエル政府は「病院などの電力需要に支障はなく、人道危機が起きるというのはハマスの宣伝だ」(外務省報道官)としている。 だが、国連や援助団体は「武装勢力と関係のない住民まで苦しめる『集団制裁』は国際人道法に違反する」と非難している。 PR情報この記事の関連情報国際
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