つくば市茎崎の県立茎崎高(平井丈史校長)は28日に予定していたドメスティックバイオレンス(DV)に関する市民団体の出前授業を中止した。つくばみらい市で今月中旬、DVをテーマにした講演会が反対する市民団体の抗議で中止になったのを受けた措置で、松井泰寿教頭は「入試前の混乱を避けるために仕方なかった」と説明している。
出前授業は市民団体「WESTらいず」(中条美智子代表)が計画し、デートDVを取り上げ、生徒たちに被害者にも加害者にもならないよう話すことになっていた。つくばみらい市でDV講演会に反対するメールが100通以上届き、市役所前で数人が拡声器を使って抗議する騒ぎになったことから、騒動の飛び火を恐れた学校側が21日、らいず側に中止を伝えた。
中条代表は「生徒の安全を第一に考える学校としてはやむをえないのだろうが、残念だ」と話している。【原田啓之】
毎日新聞 2008年1月23日