全日本空輸の山元峯生社長は23日、東京都内で記者会見し、2009年3月開港予定の静岡空港について、「1番のネックは東京都市圏と結べないことだが、国際線の成田とは需要が付いてくれば(可能性が)ある」と路線展開の可能性を指摘した。
同社の藤村修一ネットワーク戦略部長は成田を結ぶ路線について「事業性はある程度ある。静岡は産業があるので期待が持てるが、やると決めた訳ではない」と説明した。
県空港部は主要4路線(札幌、福岡、鹿児島、沖縄)に加え、成田をはじめ小松(石川)、松山(愛媛)を視野に入れた就航要請を進めている。同空港部は「多便化・多路線化により利便性の高い空港の実現を期待している」としている。
また、同日公表した08年度航空輸送事業計画には国内線事業の新規開設路線に静岡―新千歳(札幌)、静岡―那覇(沖縄)線が盛り込まれた。山元社長は2路線について「需要があると確信している」と強調した。
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