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最終更新:2008年1月24日(木) 19時35分

ウイルス作成で初摘発、大学院生逮捕

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 ネット社会を脅かすコンピュータウイルス。そのウイルスを作った男が全国で初めて逮捕されました。男は、人気アニメの画像にウイルスを添付し、ファイル共有ソフト「Winny」を使ってばらまいていました。

 逮捕されたのは大阪府泉佐野市の大学院生、中辻正人容疑者(24)です。調べによりますと、中辻容疑者は去年10月から11月にかけて、TBS系の人気アニメ「クラナド」の画像を無断で悪用し、コンピュータウイルスを作った疑いが持たれています。

 中辻容疑者は、このウイルスを動画ファイルのように見せかけ、ファイル共有ソフト「Winny」で自由にダウンロードできる状態にしていました。このファイルを開くと、パソコンに入っているデータが知らないうちに中辻容疑者のホームページに転送される仕組みになっていたということです。

 しかし、今の法律ではウイルスの作成自体を取り締まることができないため、今回警察は、アニメ画像を無断で加工・配信した行為に著作権法違反を適用するという、いわば「飛び道具」を使った格好です。

 「イレギュラーな捜査ですよ。(ウイルス作成を取り締まる)法律がないために苦肉の策で、緊急避難的にこちらの法律(著作権法)を使ったと。好ましい法律の適用の仕方であるとは思わないです」(甲南大学法科大学院 園田寿 教授)

 ウイルスの作成者が逮捕されるのは全国で初めてで、警察は、中辻容疑者が不正に集めた個人情報を悪用しなかったかについても調べています。(24日17:51)



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