今回、再読しましたのは「涼宮ハルヒの憂鬱」です。
遂にラノベ界のツンデレラ、ハルヒさまの登場です。
この春にアニメ化され、かなり注目を集めたハルヒですが
一過性のブームだけで終わって欲しくない作品ではあります。
ちなみに拙者の初見は2003年の夏。
書店でこの本を見かけた際に何故か確信しました。
必ず売れる、と。(単なる直感なので根拠ナシ)
いとうのいぢの表紙イラストも良かったし
例の金帯もインパクトがあった。
そして、その帯には
「スニーカー大賞<大賞>受賞作 !! 」
の文字が。
ただコレだけの事で、何の疑念も持たずに
その日のうちにハルヒを読了してしまいました。
(当然、拙者の「涼宮ハルヒの憂鬱」は初版で金帯のもの)
…以来、谷川ファン(信者ではない)であることを
渋々ながらも認めざるを得ないでいるのですが
これはハルヒがツンデレであるから、というワケではなく
当作品が「SF」であるから、というのが理由です。
…念のため。
さて、「ハルヒ」もあらゆる媒体で語られているので
余計な解説等をする気は無いのですが、
この物語が他の作品と一線を画する点は
エヴァ以来続いてきたセカイ系の悲劇的要素の
払拭に成功した事が挙げられると愚考します。
やっぱりハッピーエンドの方が良いでしょ?
また、当作品の設定では作中の登場人物たちの
ハルヒに関する認識・意見が皆バラバラであり
それぞれが独自の(ハルヒに対する)見解を主張するという、
ちょっと芥川龍之介の「藪の中」を彷彿させる展開を見せます。
この辺のワリと凝った(ちょっと捻った)設定も
ハルヒ人気を支える秘密なのかもしれません。
…前置きが長過ぎました。
肝心のハルヒのツンデレぶりは
微妙に抑制(自重?)されていて
分かりにくい反面、逆にそこがイイ!
・・・ってな感じも受けます。
ところで…
当作品はヒロインだけがツンデレじゃー、ないんです。
なんと主人公のキョン君(本名は明かされていない)もまた
ツンデレ野郎(なんかヤな感じw)なのです。
つまり「ハルヒ」は ツンデレ vs ツンデレ という
新次元(でもないか)に踏み込んだ物語だったのです!
ま、一人称で読み易い(軽妙な)文章なので
2時間もあれば読めちゃいます。
というワケで機会があったら、是非。
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