平成20年1月13日 鉄砲洲稲荷神社で寒中水浴(まちの話題)
1月13日(日曜日)午前11時から、曇空で時折冷たい風が吹く中、鉄砲洲稲荷神社境内(中央区湊1-6-7)で、氏子衆がみそぎはらいと無病息災を願う水浴修行を行いました。
この行事は薄着と水浴により、難病から救われた地元の人々が、氏神様へ感謝の気持ちを込めて始めたものといわれ、今回で53回目となります。
女性4人を含む約50人の参加者は、はちまきを締め褌姿で、まず、拝殿に入り祈祷とお祓いを受けました。その後、特設水槽の周りに集合し「天の島船」の神事を行い、体に気を入れて、統一した状態にし水浴する準備を整えました。そして135キログラムの氷柱2本が朝から入れられた特設水槽(直径約5メートルの円形、深さ約1メートル)に、気合いもろとも次々に入りました。全員が勢いよく入ると、気合があふれ出すかのように、水槽から水が溢れ出しました。見物の人々などのほか、たくさんのアマチュアカメラマンがカメラを構えていました。約2分間、神楽殿からお囃子の流れる中、祝詞を唱え水浴修行を行い、冷えて赤くなった肌で再び神事を行いました。見物客から感嘆の声や拍手がおこるなか、水槽から出た参加者からは、「正直、寒いけれど、これで1年中健康でいられそうです。」など感想を話していました。
寒中水浴大会終了後、今回、還暦の方3名が特別に赤褌で入ることが許され、残った参加者十数名とともに水槽に入りました。
その後、参加者たちは、毎年この行事のため開いている近所の銭湯(湊湯)へ向かいました。