2008年1月24日 9時6分更新
橿原市の県立医科大学附属病院の男性医師が、入院患者およそ3000人の名前や診断名などの個人情報が入ったパソコンを紛失し、病院では関係者に謝罪することにしています。
パソコンを紛失したのは、奈良県立医科大学附属病院の呼吸器・血液内科の30代の男性医師です。病院によりますと、この医師は今月20日仕事を終えたあと大阪・浪速区に車で出かけ、駐車場に車を置いて私物のパソコンをトランクに入れたまま5時間余り離れましたが、自宅に戻った際パソコンがなくなっているのに気づき、翌日警察に被害届けを出したということです。
パソコンには、呼吸器・血液内科が管理している平成11年から現在までの入院患者およそ3000人の名前や診断名などの個人情報が入っていたということです。
この医師は、上司の許可なくデータを持ち出していて、「資格をとるためのリポートを作成する上で、自分が診察した患者のデータが必要だった」と話しているということです。
データにはパスワードなどは設定されていませんが、専用のソフトを使わないと見られないということで、病院側は現在のところ情報の流失は確認されていないとしています。
病院では、今後患者などに謝罪するとともに、関係者を処分することも検討しています。
榊壽右院長は、「今回の事態を重く受け止め心からおわびします。2度と起こらないよう再発防止に努めたい」と話しています。