米空母艦載機の岩国移転を最大の争点にした出直し岩国市長選は、2月3日の告示まで2週間となった。19日、移転反対の前市長井原勝介氏(57)は大規模な支援者集会を開催。一方、移転容認派が推す自民党衆院議員福田良彦氏(37)は後援会事務所開き。いずれも無所属で戦う意向で、舌戦は本格化している。
井原陣営はこの日、市民会館で「風を力に!! 草の根大集会」を開催。政治評論家の森田実氏、前廿日市市長の山下三郎氏らが応援弁士を務めた。支持者ら約1700人(主催者発表)が集まった。井原氏は、移転反対を強調。「基地と引き換えにわずかな補助金をもらっても、一部の人が利益を得るだけだ」と、理解を求めた。
立候補表明から2週間の福田氏は「市民党」を掲げ、ミニ集会を重ねる。この日は同市南岩国町の国道沿いで連合後援会事務所開きをした。国からの米軍再編交付金獲得などを求める移転容認派市議ら約100人が出席し、必勝を祈願。福田氏は「岩国再生へ支援の輪を広げて」と訴え、基地問題では「市民の意見を集約し、国にモノ申す」と意欲を示した。
【写真説明】<左>事務所開きの後、新春の集いで支持を訴える福田氏(岩国市内のホテル) <右>支持者を前に、艦載機問題について語る井原氏(岩国市民会館)
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