チェーンソーアーティストの城所啓二さん(40)=田辺市龍神村=が、みなべ町山内の南部製材所で昨年末から創作に取りかかっていたチェーンソーアート作品がこのほど完成した。素材となった木材は幹回り3メートルのクスで、城所さんが手掛けた作品では最大。迫力ある出来栄えに見学者は「すごい作品」とため息をもらしている。
同製材所が購入した木材をチェーンソーアート作品にしたいと依頼した。城所さんは昨年12月下旬から制作を開始、19日に完成させた。
木材の原型を生かし、城所さんが手のひらに直感したという「龍神様」が巻き付いている様子を表現している。下部には波が、後部には2頭のクジラを配し、海を思わせる彫刻もある。
制作を依頼した岡村恭一社長は「この作品が出来上がってからは店にも良いことが起こっている気がする。素晴らしい作品で、家宝として大切にしていきたい」と話している。
作品は倉庫に飾っており、希望者は自由に見学できる。
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