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 アニメとともにマンガは、今や世界に誇る日本の文化。この世界での活躍を目指す若者も多い。そこで、『お正月大増刊号りぼんスペシャル』(集英社刊)に45ページの読み切り作品「自殺ヘルパー 原作/吉成郁子」を発表するなど、今、売り出し中の22歳のマンガ家いしかわえみさんに、夢に向かって学んだ体験談をうかがいました。

基礎知識は専門の学校で
しっかり学ぶこと


 私の作品が掲載された『りぼん』の読者は、小学3年から6年生くらいまでの少女が中心ですが、私もマンガが大好きな少女でした。ホラーものが好きで夢中で読んだものです。このころから将来はマンガ家になりたい、と思っていましたね。高校2年生のときに描いた作品が、『りぼん』の漫画スクールに入選したんです。これでいきなり、プロデビューというわけではありませんが、マンガ家になる決心は、揺るぎのないものになりました。
 それには、しっかりと基礎から専門学校でマンガを学ばなければならない。それまでは、まったくの自己流で好きなように描いていただけですから。学校選びにあたっては、事前にいくつもの学校の一日体験授業に参加しました。
 決め手になったのは、その学校の校風ですね。実際に自分の足と目でしっかりと学校を観察し、比較検討すると、自分に適している学校がわかるものです。

 

 東京・渋谷にある専修学校のマンガ科で2年間、プロデビューを目指した作品づくりを学びました。キャラクターの作り方、背景の描き方をはじめ画力や発想力などが、自分でも目に見えて上達していくのがわかって、好きな道をあきらめないで追求するって、楽しいと思いました。在学中にプロデビューを果たすことができたのも、しっかりとプロへと導くための指導を受けたからだと思います。2年間学んだあとに、1年間の専科へ進みました。

デビューしてからも
モチベーションをあげるために専科へ


 デビューしてからも、あえて学校に通ったのは、いろいろな人と話すことで自分のモチベーションを上げたかったから。常に刺激があるほうがおもしろいモノが描けます。専科では専門的な話が飛び交うので楽しかったですね。今の私の目標は、連載をまかされることです。
 時間があるときは、好きな舞台や映画を見にいっています。いろいろな体験を積んで自分自身の感性や創造力を豊かにすることが、とても大切だと思っています。
 マンガは世界の共通語。私のマンガが世界へ発信され、おもしろいといっていただける日を夢みて、この道を進んでいきます。