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アミューズメント

高村真耶さんを直撃!

高村真耶さん
デザイナーの高村さんはこんな人!

ビーマニプロダクションで「beatmania IIDXシリーズ」(以下、IIDX)デザイナーとして活躍中の高村さん。とても明るく、独特の世界を持っているというのが第一印象・・・しかし、インタビューが進むに連れて”異端児MAYA”が顔をのぞかせる。オリジナリティ溢れるクリエイターとして活躍している原動力にはそういった部分が大きく影響しているのだろう。誰にも真似できないクリエイターとして今後の活躍も期待できる。
仕事について楽しそうに話すMAYAさんはデザイナーとしての仕事を思いっきり楽しんでいるようだ。とても素直で、よく笑う、独特のオーラを持つMAYAさんに直撃インタビュー!

Q.今の具体的な仕事内容を教えて下さい。(可能であれば商品名も)

「IIDXシリーズ」のデザイン全般をやっていますね。インターフェースも、キャライラストも、曲に合わせたムービーも創ります。
一枚の絵を描いているのではなくて、曲ありきの「IIDX」というブランドもあるので、みんなでひとつのゲームを創りあげているという感じですね。

Q.アミューズメントの魅力について教えて下さい。

業務用ゲームの制作になるので、ゲームセンターで実際に私が創った画面やイラストがユーザーの前に出て、それをプレイしている姿をダイレクトに見ることができるのは最高の醍醐味ですね!

でも実は、入社したばかりの頃、周りの人に「遊んでくれているところを直に見ることができるのはスゴイやりがいを感じるし、嬉しいぞ」って言われたのですが、「ふーん」という感じだったんですよね(笑)。まだ体験したことなかったから。でも、実際にそれを目の当たりにすると・・・スゴイ嬉しいんですよ!これはやった人にしかわからない魅力だと思いますよ!

新作の稼動初日に、来て頂けるユーザーさんもたくさんいらっしゃいます。私もよくゲームセンターに見にいくのですが、稼動後すぐユーザーの反応を見ることができることはとても魅力的!ファンの方とダイレクトで触れ合えるのはアミューズメントゲーム制作の特権ではないでしょうか。
プレイして頂いているユーザーを見ていると、どれが好きな絵なのか、どの曲が好きなのかが見ていてなんとなく伝わるんですよね。それを見て、「よし!次は、アレをあーして、コレをこーして喜ばせちゃおう!」って(笑)

Q.クリエイターになったキッカケを教えてください。

生まれて10ヶ月位の頃から両親にジグソーパズルを与えられて遊んでいたようなんですよね。ものを創るというのはそういった両親のおかげで好きになったのかもしれません。しかも絵の描かれていない難関な部分を組み立てるのが好きだったようで・・・(笑)

そういったことが影響したかしないかはわかりませんが、絵を描くのは小さい頃から大好きだったんですよね。いろいろ描いていたのですが、なぜか辿り着いたのが”靴の絵”だったのですよ(笑)キャラクターとかも書いていたのですが、いつの間にか靴ばっかり描いているように(笑) 将来は靴をデザインをする人になろうと思っていたんです。小学校に入りたての女の子の夢にしては、ちょっと可愛げがないかとも思いますけどね・・・(笑)

その時期から絵を描く事を仕事をしたいと思っていましたね。

Q.エンタテインメント業界を選んだ理由も教えてください。

小学校の卒業文集では将来の夢に漫画家と書いて、それを見たお母さんに「絵で食べていくのは大変だよっ」って言われたのをキッカケに、絵で食べていくにはどうすれば?と考えたんです。中学生で”食えるかどうか”なんて考えているのも中学生らしくないかもですけど(笑)
そんな時に、ゲームと出会ったんです。弟がゲームが好きで、一緒にやっていたのですが、その時に「これなら絵で食えるかも」って中学生の時に思ったんですよね(笑)弟にはどのジャンルのゲームでも全然勝てなかったですけど、絵ばっかり描いて遊んでいた子だったので、ゲームには絵だけでなくストーリーや音楽がついていて、感動しましたね。ゲームは好きだったのでモリモリやっていたということもあって、お母さんの一言から”絵で食っていくには”と考えた時にゲームというフィールドが具体的に思えたんです。

―小さい頃から絵一本で突っ走ってきたのですね。

そうでもないのですよ!絵ばっかり描いて過ごしてきて、中学、高校と美術部で部長を務めながら、大学進学を迎えるのですが、ここで実は大きな選択肢があったのです・・・ 絵はもちろん大好きなのですが、中学高校でもうひとつ大好きなことがあったんです・・・
実は「数学」が大好きだったんです。高校の昼休みとかも数学の先生とお茶をすすりながら数式の話で盛り上がっているような子だったので(笑)大学を数学系にいくか美大に行くかで迷いました。最終的には美大受験のアトリエの先生に、この子は絵で食っていけると、胸を張って言っていただいたことが決め手になって美大への進学を決めました。

Q.今の職種の魅力ややりがい、また、大変だと思うことを教えてください。

やりがいは先ほどアミューズメント商品の制作の部分でお話ししたことが一番ですね。デザインのことで言うと、「IIDX」の魅力はデザインにあまり制限が無いので、自由度が高いところです。ですからメンバーが個性をフルに活かして制作しているというところはとても魅力的だと思っています。歴史のあるゲームなので、そのブランドを壊さないようにして、新しいものを取り入れていくこともとても面白いと感じています。大変だと思うのは、自由度が高い分、一つ一つの責任が大きいということですかね。だけど責任が大きいからこそユーザーが楽しんでくれたときの嬉しさも倍増です。かなり恵まれた環境で仕事をしていると思っています!

Q.制作に対するこだわりを教えてください。

プロとしてやっているので、ユーザーがいかに喜んでくれるかということを常に考えています。「この絵が出てくる、この曲が好きなんだよね」と言ってもらえるような絵を描くようにしています。
ユーザーさんがプレイしているところを見て、「よし!次はコレでいこうっ!」って思いついたり、いろいろ試行錯誤しながら、喜んでもらえるものを提供していこうと思っています。
その上で自分の持ち味を消さないこと、私の絵であることにこだわっていきたいですね。

Q.将来の目標、野望を教えてください。

絵描きとして誰もが知っている絵描きになりたい。だれもが名前と絵が一致するような絵描きになりたいですね!頑張りますっ!

Q.どの様な人と一緒に働きたいですか?

やりたい事がはっきりしている人がいいですね。目標があってそれに向かって突っ走っているような人ですかね。妥協ばかりするような人や何がやりたいかわからない人は嫌ですね〜
モチベーションをお互いに上げて気持ちよく突っ走れる人がいいです!(笑)

Q.これからクリエイターを目指している方へのメッセージをお願いします。

クリエイターという仕事って、憧れとかではなくて、全然手の届くものだと思うんですよね。私だって気が付けばココにいるって感じです。クリエイターになって何がしたいのかというものを明確にして、それに向かって突っ走ってほしいと思います。目的をしっかり持っている人なら、できないことがあると「何でできないんだぁ〜」ってなって居ても立っても居られなくなると思うんですよね。それで必死で努力する。なんでもそうだと思うのですが、まず自分が何をしたいのか何が好きなのかを自分に問いかけて、はっきりとした自分の意思で頑張ってほしいと思います。

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