今回訪れたのは、埼玉県にあるハダカデバネズミの研究が行われている理化学研究所。ここは日本唯一の自然科学総合研究所で、数多くのノーベル章受賞者が在籍してきた由緒ある施設だ。研究員の吉田さんに案内していただいた。
ハダカデバネズミは、全長が何kmもある長いトンネルとたくさんの部屋を作って群れで暮らしており、彼らは体の大きさによって身分が3つに分けられている。
体が一番小さいのは働きねずみで、穴掘りや食事の運搬、子供の世話などをする。中くらいの大きさは兵隊ねずみで外敵と戦うのが役目だが、研究所のなかではのんびりしていた。
そして一番大きいのが女王ねずみだ。群れの中で子供を産むことができるのはこの女王ねずみだけで、他のメスが子供を産もうとしていないか常に見張っている。このような階級制度があるのは哺乳類ではハダカデバネズミだけだという。
目の見えないハダカデバネズミは相手の身分を知るために鳴き声を使っている。体が大きいと声が低く、小さいと高い声をだすのだ。 トンネルですれ違うときも、声でお互いを確認し、身分の低いほうが避けていた。少し変わった姿をしているけれど、仲間とのコミュニケーションの仕方は人間と同じなのだ。
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犬は笑う犬が舌を出してハアハアしている姿は「笑っている」のだと専門家はいう。この音は他の犬に対してリラックス効果があるといわれている。犬のハアハアする音を動物の収容施設内で流してみると、ストレスの多い環境にもかかわらず、1分もしないうちに犬たちは静かになった。 |
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我が子のためならクリスマス島に住む絶滅寸前の鳥、グンカンドリの母親は、子供のために26日間も休むことなく飛び続けることが調査によってわかった。母鳥はエサとなる魚を求めて4000キロメートルもの旅をするのだそうだ。 |
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動物も歯列矯正シカゴの動物園のグランウンドホッグが獣医の手によって歯列矯正を受けた。グランウンドホッグの歯はエサを食べられないほど大きく曲がっていたため、歯を削り、ワイヤーで固定した。もし自然界にいたら、歯の問題で命を落としていただろう。 | >