福山市は、市民病院(蔵王町)で働く医師、看護師の給与アップや院内保育施設の新設など、勤務者の待遇改善を進めている。医療制度改革などの影響で地方病院の医療従事者が全国的に不足する中、労働条件を充実させ、人材を確保する狙い。
給与面で市は本年度から、嘱託、研修医を除く全医師を対象に地域手当の支給を始めた。月給約10%分の上乗せで、1人当たりの手取りは平均で月5万円強上がった計算になる。救急患者などに対応した際の特殊勤務手当も、上限を撤廃した。看護師と助産師については新年度から、月給に上積む初任給調整手当を設ける。
さらに市は新年度、医師や看護師、職員が勤務中に乳幼児を預けることができる保育所を院内に設ける。仕事と育児が両立しやすい環境づくりが目的で、夜勤者向けに週2回前後、24時間運営もする予定でいる。
【写真説明】医療従事者の子育て支援のため建設中の院内保育施設
|