呉市内の公的三病院のうち、四月から呉共済病院の産婦人科を休診して二病院に集約するのを受け、現場の医師らによる実務者会議(宮川和康委員長)が二十一日夜、呉市医師会館であった。集約先となる中国労災病院は、分娩(ぶんべん)数の増加に備えた増築工事が三月中には完了するなどと報告。呉共済病院の当面の分娩体制などについても確かめた。
集約化後に年間約九百件の分娩を予定する中国労災病院は、増築工事に加え助産師の増員などが三月中に終わると説明。出席者は「患者に迷惑をかけずに二病院体制へ移行できる」との認識で一致した。
呉共済病院は三月末に休診する予定で、分娩予定日が二月末までの出産は通常通り行う。経産婦については予定日が三月十四日までの分娩は引き受ける。他院への紹介は呉共済病院が患者と協議して決めたという。(増田咲子)
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