
グリーン購入法
環境に配慮した製品の購入を国や独立行政法人に義務付け、普及を図る法律。2001年に施行された。紙、文具、家電など品目ごとに品質基準を設けているが、基準を満たしているかどうかはメーカーの自己申告に頼っている。メーカーが基準を守っていなかった場合でも罰則はない。法律を所管する環境省は再生紙の偽装問題を機に、制度を厳しくする方向で見直しを始めた。
再生紙有力6社偽装 業界全体で常態化 シェア計8割 政府、取引停止も
(2008年1月19日掲載) 大王製紙と三菱製紙、北越製紙は18日、はがきだけではなく、コピー用紙や印刷用紙などの再生紙でも古紙配合率を公表数値より引き下げていたと発表した。また、中越パルプ工業も同日夜、印刷用紙や包装紙などで偽装を行っていたことを認めた。これにより既に調査結果を発表した王子製紙、日本製紙グループ本社を合わせ、業界の有力6社がそろって偽装を続けてきた実態が明確になった。
各社は偽装の背景として、古紙を多く配合して高い品質を確保するのが技術的に難しかったことなどを挙げた。販売量を維持するために消費者や取引先を欺いてきた営業偏重の業界体質に批判が高まりそうだ。しかし、調査を発表した5社のうち、日本製紙以外の4社社長は辞任を否定した。
偽装していた6社の紙全体の生産量のシェアは、合計で約80%(2006年)に達する。偽装問題の拡大を受け、再生紙の取引を中止する動きが広がるのは必至で、生活や企業活動に影響が出る恐れも出てきた。政府も省庁などで購入する再生紙製品について、偽装をしていたメーカーとの取引停止を検討している。
各社は記者会見したトップが「品質を優先させ、国民の信頼を裏切ってしまった」(三菱製紙の佐藤健社長)などと謝罪。社内に調査委員会を設置し原因究明や再発防止策の策定を進める。
三菱製紙は2001年以降に印刷用紙やコピー用紙などで偽装し、国などに環境に配慮した製品の購入を義務付けたグリーン購入法に基づき納入する全製品が、公表数値を下回っていた。製品は主に八戸工場(青森県八戸市)で生産していた。
大王製紙も昨年10−12月の製品で、官報用紙の古紙配合率が40%と基準値70%を大きく下回るなど、三島工場(愛媛県四国中央市)などで生産したグリーン購入法対象製品の月間販売量の68%に当たる製品が基準を下回っていた。一般向けでもコピー用紙で偽装があった。
北越製紙は昨年10−12月に生産した印刷・情報用紙で、公表数値通りだったのは約9%にとどまった。
>>ワードBOXトップページへ
|