病院の内科医が全員退職―。また、こんなニュースが入ってきました。
北見赤十字病院の内科医が、3月末までに全員退職する意向であることがわかりました。病院は後任を探していますが、見つからなければ、オホーツク圏の中核病院に「内科」がないという異常事態に陥ります。
北見赤十字病院に激震が走ったのは一週間前でした。退職の意向を示しているのは、内科を担当してきた副院長と、「北大第2内科」派遣の医師を中心とした6人です。関係者の話では、定年退職する病院長の後任を巡って意見が合わず、副院長が退職の意向を示したのに続いて、他の5人も3月末までの退職を希望しているということです。
北見赤十字病院の「内科」は、リウマチ、膠原病、糖尿病、腎臓病などを主に診ていて、入院患者は、およそ70人―。外来では1日あたりおよそ170人を診察し、オホーツク圏では唯一、高度な救急医療も担ってきた病院です。
これに対して医師を派遣してきた「北大第2内科」も「代わりの医師を派遣する余裕はない」と話していて、病院で後任を確保できなければ、3月末で北見赤十字病院から「内科」が無くなる事になります。病院では「難しいとは思うが、道や他の大学にも相談して、医師を探す努力はしたい」「患者には明日、診療体制の縮小を告知し、2月から、入院患者は、転院をお願いする。通院患者には他の病院を紹介したい」と話しています。
病院経営や人事を巡る医師退職の問題は、このところ江別市立病院や日鋼記念病院などでも起きていました。
(2008年1月23日(水)「どさんこワイド180」) |