お婆ちゃんの家で話し合いの日。
彼は時間より少し早めに着き、嫁を待った。
嫁もほぼ時間通り着た。
祖母『●●子さん、今日は一人できたの?』
嫁『はい。娘と両親はここの家の近くで待機しています。』
待機・・・・? 心配で着た様子・・・
久しぶりにやっと話ができる・・・。
彼『何の気持ちも変わってない。離婚して下さい。ずーーーと家庭内別居で、きちんと別居してもう1年になる。何の連絡も取れないし、何もこれからも進めないつもりなの?』
嫁『私は離婚しません。』
彼『君のお父さんには本当に感謝もしているし、申し訳ない気持ちでイッパイです。でも、君の代理人って言って、あそこまで言われてうんざりだよ。婿としてもやっていけない。』
嫁『私の意見や気持ちをパパが変わりに言ってくれているだけです。何ら気持ちは変わりません。離婚しませんから』
彼『本当にここまできてうまくやっていけると思ってる?無理だよ。お願いします。君とやっていく事は出来ない。』
嫁『娘は?あれだけ貴方可愛がってた娘をこれからどうするのよぉぉぉ』
彼『育てれないというのなら、喜んで俺が育てるよ。』
嫁『娘は私が育てますっ』
彼『とにかく義父といい、俺の母、祖母、友人に泣きつくのはやめてくれよ。俺と話をしたらいいだろう?俺と話をしないのはおかしいよ!当人同士の問題なのに!』
嫁『離婚したくなーーーーいっ!!』
祖母『結婚していたらいろんな事がある。 それを乗り越えれるか乗り越えれないか・・・Mはどうなの?無理なの?』
彼『無理。 もう、日に日に憎しみに変わりつつある。今まで俺がどれだけ我慢してたかよく知っているだろ?』
嫁『今までの事、全部反省してる。私が悪かったって。甘えすぎていた。感謝してるし、本当に別れたくない・・・』
嫁『娘は?娘もパパ。パパって待ってるよ。 これ娘の写真持ってきたの』
彼が子供に弱い事を知っている嫁。 嫁は娘の最近の写真を持ってきた。
けど、彼はその写真を欲しくてたまらなかったけど、あえて受け取らなかった。
子供で何とか繋ぎとめようととしている嫁の魂胆がみえみえだったから。
嫁『子供の写真いらないなんてーーー!よくそんな事言えたわねーーーーっ』
一時間びっちり同じ話。 やっぱり無理だった・・・。
嫁は泣き崩れ怒り祖母の家を後にした。
祖母『●●子さん、離婚する気ないみたいだね。もう一度貴方もよく考えなさい。』
彼『何度も言う。俺達はもう無理なんだってっ!』
やはり・・・・お金をかけず離婚するなんて無理なんだね。
正式に弁護士さんに依頼するしかない。
もう、無理だ。話も出来ないし、協議離婚なんて出来ない。
いい事もあったのだろうけど、もう思い出せない。。。
彼は調停準備に本格的に取り掛かった。。。