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霊感商法:神奈川県警の歴代3本部長処分へ 警察庁

 神奈川県警の警備課長を解任された吉田澄雄警視(52)が関与したとされる有限会社「神(しん)世界」グループの霊感商法事件で、警察庁は吉田警視がグループにかかわり始めた05年以降の歴代本部長3人の監督責任を問い、処分する方針を固めた。吉田警視については「地方公務員法違反にあたる行為を重ねていた」として懲戒免職処分とする。いずれも国家公安委員会などに諮ったうえ、31日にも処分する。 

 対象は▽田端智明・現本部長(51)▽井上美昭前本部長(54)=現警察庁長官官房審議官▽伊藤茂男元本部長(55)=現近畿管区警察局長=の3人。

 これまでの調べでは、吉田警視は詐欺容疑で県警の捜索を受けた「びびっととうきょう青山サロン」(東京都港区)が入居するマンションの連帯保証人や名義人として契約書にサインしたうえ、05年12月~07年11月ごろサロンの会計を担当し400万円以上の報酬を受け取った。また、サロンの運営資金を得るため部下の警察官4人をサロンに勧誘し計1000万円以上をつぎ込ませたうえ、警察学校教官時代の教え子ら7人に架空の投資話を持ちかけ現金520万円を集めた。

 県警は一連の行為が営利企業に従事することを制限し、信用を失墜させる行為などを禁じている地方公務員法違反に当たり、歴代本部長の処分も免れないと判断した。【堀智行、野口由紀】

毎日新聞 2008年1月23日 15時00分 (最終更新時間 1月23日 16時12分)

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