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救命救急センター:県医大にも医療拠点 県北では初 /福島

 重症患者に高度な集中医療を行う24時間体制の「救命救急センター」が28日、県立医大に設置される。同センターは太田西ノ内病院(郡山市)、会津中央病院(会津若松市)、いわき市立総合磐城共立病院に次ぎ県内4カ所目で、県北地方では初めて。東北初のドクターヘリの基地ともなり、県内救急医療の拠点として期待される。22日は、施設内が報道陣に公開された。

 同センターは病床20床で、内訳は▽集中治療室(ICU)4床▽冠状動脈疾患管理室(CCU)4床▽高度治療室(HCU)12床。ICUは重度のやけどを手当する浴槽を備え、火災時の患者治療に有効という。病室は患者の状況が分かるよう、廊下や隣室との境をガラス張りにした。各室入り口やナースセンターには、患者の容体を示す脈拍や血圧などのモニターが設置された。

 同大救急科の田勢長一郎部長は「これまで設備が限られていたが、ようやくハード面が整った。ドクターヘリを活用し、県北以外の重症患者も収容できると思う」と話した。

 救急医療を巡っては昨年11月、交通事故で負傷した福島市内の女性が、4病院から受け入れを断られ、その後死亡する事故が起きた。同市内の救急病院などでつくる協議会会員の「福島南循環器科病院」の菊池節夫院長は「センターは病床数や医療スタッフが限られ、手放しでは喜べない。一歩前進したと思うが、在来の病院も受け入れ態勢を充実しなければ」と話していた。【西嶋正法】

毎日新聞 2008年1月23日

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