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ここから本文エリア 「なぜ母親まで…」衝撃広がる 守口乳児殺害事件2008年01月23日 生後わずか18日の乳児、山中禮弥(れいや)ちゃんが大阪府守口市の自宅で殺害された事件から1週間後、今度は母親の山中いづみさん(22)が死亡した。府警は飛び降り自殺を図った後にひき逃げにあった可能性があるとみている。幸せいっぱいだった母子がなぜ相前後して死ななければならなかったのか。知人らの間には再び衝撃が広がった。
「子どもを失い、今度は22歳の母親まで死んでしまうなんて。なぜなのか……」 山中さんを幼い頃から知っているという近所の女性(88)は、山中さん死亡の知らせを聞いて絶句した。 山中さんは枚方市内の公立高校でレスリング部のマネジャーになり、同じ部員だった禮弥ちゃんの父親(22)と知り合い、交際を始めた。 「2368グラムの元気な王子様を出産致しました」「陣痛から約24時間…死ぬかと思った闘いの後、待っていたのは死んでもいいくらいの幸せデシタ」 山中さんは昨年12月に禮弥ちゃんを出産後、インターネットのサイトに喜びを書き込んでいた。その前の昨年10月には、同部の同級生らが、結婚式を挙げられない2人のために大阪市内で「模擬結婚式」を開いた。山中さんは友人らに「生まれてくる子のためにがんばる。幸せでいっぱい」と語っていたという。今春に大学を卒業する禮弥ちゃんの父親と2月から同居し、春には結婚する予定だった。 だが16日に事態は急転。強盗目的の男が押し入り、粘着テープを禮弥ちゃんの口などにはり付けて殺害したとされる。直後に悲しみの中、通夜と告別式に気丈に参列する姿が、知人らの涙を誘っていた。 山中さんの近くに住む男性(62)は、近所ですれ違えばきちんとあいさつする、明るい姿をよく覚えている。「私には事情はわからないが、大変な思いだったのだろう。本当にかわいそうだ」と話した。 PR情報この記事の関連情報関西ニュース
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