2008年1月22日 (火)

朝日放送『ムーブ』②

光武ディレクターは何がしたいのか?

『アークエンジェルズは悪だ』という自分の直感が間違ったことに気付いていても、社内的にももう引き返せないのでしょうか?それとも単に無能なのか?視聴率が取れればそれで誰がどうなろうと構わないのか?

以前の放送でも、元ボランティアという方が電話取材で『疥癬は治っていない』と言っていました。昨日の放送でも理事のAさんのお父さん(佐藤さん)が同様のことを言っていました。

獣医師でもない方が診断をし(それ自体大問題ですが)、それをあたかも事実のように放送する。期成同盟も獣医師を連れてきて検査すればいい。林代表も受け入れると当初から言っている。川村先生もデモに参加する暇があるのなら何故検査しない??是非検査してください(嘘が無いよう私も立ち会いますので)。後で証言が間違いと分かっても、『ムーブは単に証言を放送しただけで自分たちも騙された』などと言い訳をするのでしょう。

現在の保護犬の中には皮膚の状態の悪い子は確かにいます。ただし疥癬ではありません。(以前から言っているように、疥癬だとしても何が悪いのか理解できませんが)

皮膚の状態の悪い子達のほとんどは『毛包虫(別名:アカラス、ニキビダニ、デモデックス)』によるもので、他にもアトピー性皮膚炎の疑いのある子もいます。慢性の疥癬による皮膚炎の影響か、疥癬が治った後も脂漏症のため綺麗な皮膚になっていない子もいます。

こういったことは昨日の放送で取材を受けていたAさんは当然知っているはずです。そして、その父親である電気工事業者(?)佐藤さんの発言に対してどこまで関与しているか分かりませんが、どうやら同居されているみたいですので十分訂正できたはずです。

Aさんについては当院にも『嘘』の情報で何やら反AAへと誘導しようとした経緯がありましたので私も憤りを感じています。

1~2週間前突然彼女から電話があり、『自分の知り合いが、くすのきさんで骨折治療した子にいくら里親希望を出しても音沙汰が無いが、アークエンジェルズからその子に里親希望が来てるという連絡はあるか?』と尋ねられ、そのような連絡は無いことを伝えました。ただ、里親希望者が出たとしても当院にそのことを逐次伝える必要は全くありませんので???でしたが、アークエンジェルズが如何にいい加減かを伝えたかったようです。

後日Aさんから、『里親希望者さんから、「1週間以上も連絡が無いようなそんないい加減なとこからはもういらない」とお怒りの電話を受けた』という電話が再度ありました。

はじめの電話の際同時に、建設業者にもお金を払っていないという事も言われました。もちろんその時その方がご自身の父親だという話も無く、『何で林さんに直接言わないんですか?林さんは何と言ってるんですか?』というような事を聞いても、『一切話に応じてくれない』と言われるだけでした。

私も治療以外の事にあまり口出しする立場ではありませんし、理事という立場の方でしたのでとにかく林さんと話をしてくださいと言い、静観していました。

しかし、一昨日再度当院に電話があり(電話を受けたのは私ではありませんが)、『自分はアークエンジェルズから外されると思う。お世話になりました』というような事を言われました。その日の電話の中でも、工事費未払いの件がすでにマスコミに嗅ぎ付けられているという警告、話に応じてくれないという不満、モルガーという犬が行方不明になっているのを知っているかという事、電波が弱い場所で林統括も電話の声が大きくなり外に聞こえ、まりみ(?)にすべて伝わり今回のレスキューの情報もそこから広まり滋賀の人はみんな知っているという事などを聞きました。

私は意思疎通がうまくいっていないことによる誤解が原因でAさんが不満を感じているのなら、何とかしっかり話をしてもらう事でお互いの誤解が解けるんじゃないかと思い、その日の夜に林さんに連絡を取りました。

その電話で、林さんのブログに書かれているような事を聞きました。ブログには書いてありませんが、材料にしても佐藤さんは林さんに相談も無く、必要以上の高額なものを勝手に仕入れ使用していたそうです。それでもボランティアに来ていただいているという思いから何も言わず材料費を支払っていたそうです。

それでも私は、佐藤さんに関しては『もしかしたら実の娘(Aさん)からうまい事言われて、佐藤さんも林さんもAさんに騙されていたのかな~』と思っていましたが、あの放送の中での彼の発言からその思いはなくなりました。ちなみにAさんは滋賀シェルターには1~2回しか行った事が無いそうです。

『話に応じてくれないという不満』に関してもAさんから林さんに対して話し合いを持つ要望は一切無かったようです。

モルガーも現在滋賀シェルターにいるそうです。

自分自身が洩らし続けた情報を外に漏れた声にすり替えようとしたのでしょうか?

骨折治療した子の里親希望者の件でも、確かにAさんからの紹介でその子に希望を出された方はいらっしゃったみたいです。ただ、連絡が取れないというのは嘘で、何回か電話で連絡しており、他にも希望者が既にいる為待ってもらうように伝えたが聞き入れてもらえなかったと林さんから聞いています。

ひろしまDP原告の会の一部の方(個人名を避けておくよう助言がありましたので変更させていただきました)は、アークエンジェルズとその支援者のつながりを何とか裂こうという計画を立てているという情報(裁判後集まった中でアークエンジェルズとまたたび獣医師団を何とか引き離さないとといった内容だとその場におられた方からの情報です。間違いであればご連絡下さい)も直接頂いていますので、私や他の理事の方々への今回の働きかけもその一環なのかなあと思ってしまいます。

メディア、特にテレビの力は強力です。

真実を見極める方も多くいらっしゃると思いますが、多くの視聴者にとっては、どんな嘘もそれが真実のように映ってしまいます。

朝日放送ムーブディレクター光武さん

あなたによりどれだけ多くの動物や人が不幸にされているか、よく考えてください。

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2007年12月 3日 (月)

疥癬②

朝日放送『ムーブ』の記事のコメント欄で、のろんこ様が参考にされたサイト「カイセン問屋ヒゼン屋」のmakikuni先生が、イヌヒゼンダニの人への影響を科学的な見地から解説されています。(2007.12.1と2007.12.3の記事)

人獣共通感染症として疥癬が怖い病気かのように扱われ、高島市の地元の方々もマスコミや一部獣医師により間違った認識を植えつけられていました。

前回の話し合いで、私の話を聞き納得していただけたとは思いますが、それでもアークエンジェルズ側の人間の言う事なんか信用できないと納得されない方もいらっしゃると思います。

今回初めて、全く第3者であり、人の疥癬症の治療にあたられていらっしゃる専門医の医師から犬の疥癬は人にとって怖いものではないという見解が得られました。

私の話を信用できない方も、もうこれで疥癬に感染している・いない、完治証明がどーだこーだ等といった議論がいかに本来必要でなかったものか分かって頂けるかと思います。

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2007年11月14日 (水)

朝日放送『ムーブ』調査報告

昨日、ムーブから一通のFAXが届きました。

朝日放送報道局 ニュース情報センター長 兼 ワイド担当部長さまからです。

1箇所ボカシを入れ忘れたミスがあり、反省していますと言った内容のみでした。

説明会自体が撮影禁止だった事や、あたかも途中で撮影を中断されたような報道の仕方に対しては全く触れていませんでした。

一行目には、「先日は、弊社番組「ムーブ!」の取材にご協力いただきまして、ありがとうございました。」とありますが、協力した覚えは全くありませんし、取材を受けた覚えもありません。

みなさん(高島市の皆さんも)マスコミには気を付けましょう。

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2007年11月13日 (火)

朝日放送『ムーブ』

ちょうど1週間前、アークエンジェルズと滋賀県高島市のアークエンジェルズ進出反対期成同盟を中心とした地元の皆様方との第4回説明会が開かれました。

第3回と同様、テレビカメラによる撮影は冒頭の部分(林代表の挨拶)のみという事で、テレビカメラの会場への入室が許可されました。

私は林代表らと共に7時前に会場に入り、地元の方々と向き合う形でテーブルの一番奥に座り、その横に林代表が座りました。放映されたような形です。

少しして、そろそろ説明会が始まるかなと思ったころにボイスレコーダーの録音を始めました。

各マスコミが会場内に入って来て、林統括が全てのマスコミの方にその所属を聞いておられ、ボイスレコーダーの20秒辺りで、統括の『もう1社どこですか?』に答え、『朝日放送です』と返答されています。そして35秒辺りで、統括が『先生も顔を外してください』とマスコミに伝えています。さらに約1分のところで、統括『朝日さん、こちらの方には言ったんですけど、ここは顔は・・・』。朝日放送スタッフ『大丈夫です』。

以上のような会話があった後、顔を写さない人は冒頭のところは廊下のほうへ寄っておこうという事になり、林代表、統括の二人がテーブルの席に残り、挨拶を始めました。

林代表の挨拶の一部はムーブでも流れていましたが、私はヒルズの紙袋を残して席を外しています。

以上のような経過があったにもかかわらず、ムーブでは説明会の模様が勝手に撮影、放送され、私の顔も知っている人は分かるぐらいの軽いモザイクを付け、一部ではモザイク無しの箇所もありました。

後日、朝日放送の視聴者センター(06-6453-1111)へ電話をし、ムーブの行った行為に対する朝日放送としての見解をただした所、調査をし、報告するとのお言葉を頂きました。その際、今回の放送についてだけでなく、以前、電話でカメラ付きの取材を断ったにもかかわらず、診療時間内(午後7時40分頃)にカメラを回しながら急に病院内に入って来て、強引に受付でインタビューを始めた事に関しても抗議しました。その時は放送しないよう念を押したのでコメントのみの放送となりました。放送しなかったので、まあいいかと思っており抗議もしてませんでした。

視聴者センターへ電話して1~2時間後、ムーブのプロデューサーという人から電話があり、『当事者に聞いたところ、撮影しないようにという事は聞いていないと言っている。30分ぐらい経ったところで、市役所の方に撮影を止められたらしい』と返答されました。そのプロデューサーに、ボイスレコーダーにきっちり録音されている事を伝え、モザイク無しの映像について聞いてみると、そんな所は無いといった様なことを言っていたので、しっかり放送を見てもいない人と話をしてもしょうがないと告げました。

プロデューサーも調査しますと言い、電話を終えました。

さらにその後、光武ディレクター(当事者)から電話がありました。

私は、どうして放送内容に抗議しているのにその放送を作った人間が調査・報告しているのかと問いただし、朝日放送としての最終見解を報告するよう要求しました。嘘で固めた言い訳は聞いてもしょうがありません。

光武ディレクターは『明日電話します』と言ったきり、もう5日が過ぎています。

『ペンは剣よりも強し』と言いますが、『テレビ』はまさにペンよりも強い存在となっている現代です。

朝日放送さん、あなた方は特権を持った特別な存在です。是非その事を十分認識し、放送に携わってください。

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2007年10月22日 (月)

動画集

私が撮った顕微鏡映像やYOU TUBEなどの動物関連のものを紹介していきたいと思います。

●猫の疥癬(顕微鏡映像):http://jp.youtube.com/watch?v=q0aQRjLbROc

●耳ダニ(顕微鏡映像):http://jp.youtube.com/watch?v=6K3v3IYJj1Y

●ニキビダニ(アカラス、毛包虫、デモデックス)(顕微鏡映像):          http://jp.youtube.com/watch?v=wcEtxQ0zmgA

●猫のシラミ(肉眼映像):http://jp.youtube.com/watch?v=9dkSsGOblEk

●猫のシラミ(顕微鏡映像):http://jp.youtube.com/watch?v=XrY9q3TbAJs

●ジアルジア(顕微鏡映像):http://jp.youtube.com/watch?v=L4OKUeHQSfQ

●ジアルジアと螺旋菌(例:カンピロバクター)(顕微鏡映像):                 http://jp.youtube.com/watch?v=7L8mh6LDd0g

●糞線虫とコクシジウム(顕微鏡映像):                    http://jp.youtube.com/watch?v=2orqh3xGa7g

●猫の条虫(サナダ虫)(肉眼映像):http://jp.youtube.com/watch?v=SrOWyfM9F0s

●NHK『増える障害犬 ~ ペットブームの陰で』 ①~③

近親交配など遺伝病の可能性を無視した"乱繁殖" が行われています。ペットブームの裏で起きている乱繁殖 の実態とその対策に迫るNHKの特集です。

 http://jp.youtube.com/watch?v=SSJE5Mzrp6A

② http://jp.youtube.com/watch?v=JtMReMYtqiQ

③ http://jp.youtube.com/watch?v=cOFCGifJ2Ys

●読売テレビ『スッキリ!』特集:動物管理センターの現状 ①②

① http://jp.youtube.com/watch?v=h7LyL5b6R1Q

② http://jp.youtube.com/watch?v=vKondShVRQo

●名古屋テレビ:ペットがゴミになる ~ガス室で最期を迎える犬たち~ ①②

① http://jp.youtube.com/watch?v=-Pc8d3v23DA

② http://jp.youtube.com/watch?v=sIB1YyE6iPs

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2007年9月23日 (日)

疥癬

疥癬についての問い合わせがいくらかありましたのでご説明します。

疥癬ヒゼンダニ類の皮内もしくは体表への寄生による激しい痒みを伴う皮膚炎。

Photo

伴侶動物の疥癬の原因となるヒゼンダニは5種類あります。

センコウヒゼンダニ

 代表的なヒゼンダニで、人や犬、牛、豚、馬、タヌキ、イノシシなどに寄生します。このダニは宿主特異性が強いため各動物に寄生するセンコウヒゼンダニは別種と思われるが、同種であるという異論もあります。形態学的な違いがほとんど無い為、現時点では単一種として扱われています。

②ショウセンコウヒゼンダニ

 主に猫に寄生しますが、犬やウサギでもみられる事があります。特に頭部や前足に寄生します。

③コトリヒゼンダニ

 小鳥、特にインコ類の顔面や脚に寄生します。

④ミミヒゼンダニ

 犬、猫、キツネ、フェレットなどの肉食獣の外耳道に寄生します。

⑤ウサギキュウセンヒゼンダニ

 ウサギの耳介、外耳道に寄生します。

これらヒゼンダニ類は卵から成ダニまで生涯を動物の体の上で過ごします。

センコウヒゼンダニなどは皮膚内にトンネル(疥癬トンネル)を作り生活し、産卵もトンネル内で行われます。他宿主への感染力は強く、接触による場合が多いのですが、落下したダニが近くにいる動物へ感染することもあります。ミミヒゼンダニやウサギキュウセンヒゼンダニは疥癬トンネルを作りません。

体から離れると生存できませんが、湿度97%、温度10℃で19日間生存したという報告もあります。

通常激しい痒みを伴いますが、この痒みの主な原因はアレルギー反応であると考えられています。このため、免疫抑制剤投与などの治療を受けている場合や、免疫能が低い場合には痒みの程度が低くなり、無症状キャリアとなり得ます。

診断

①皮膚掻爬検査:メス刃や鋭匙(エイヒ)と呼ばれる器具で皮膚を擦り取る。疥癬症の約20%しか陽性にならない。

②耳介-肢反射:耳介を擦ると陽性犬は後肢で掻く。陽性犬の約80%でみられます。

③抗体検査:血清中の疥癬に対する抗体を検出する検査。80%以上の特異性と感受性を持つが、免疫能の低い仔犬や感染後5週間以前では偽陰性の可能性がある。また、ハウスダストマイトと交差反応を有するため偽陽性となる事もある。日本では検査キット未発売。

④糞便の浮遊検査:糞便中にダニ成虫や卵が見られることがある。

⑤殺ダニ治療への反応:治療に対する反応(症状の改善の有無など)で診断します。つまり、皮膚病があり、疥癬が疑われるにもかかわらず上記の検査をしてもダニが検出されない場合、診断的治療を行います。疥癬に罹っていない事を保証する為にはこの方法しかありません。

治療法(適用外使用のものもありますので実際の治療に関しては獣医師(主治医)にご相談下さい)

①殺ダニ剤の投薬

 イベルメクチン(商品名アイボメック):200~400μg/kgを1~2週間間隔で3~4回注射もしくは経口投与。コリー、シェルティー、オーストラリアン・シェパード、オールド・イングリッシュ・シープドッグやその雑種、他の牧羊犬などでは中毒を起こす場合があります(MDR1遺伝子検査可)。また、フィラリア感染犬への投与も禁忌。

 ドラメクチン(商品名デクトマックス):200~600μg/kgを週1回、3~6回注射。使用の注意点はイベルメクチンと同様。

 ミルベマイシンオキシム(商品名ミルベマイシンA):1mg/kgを2日毎に8回投与もしくは2mg/kgを1週間毎に3~5回投与。

②外用薬

 セラメクチン(商品名レボリューション):6~12mg/kgを1ヶ月毎に2回滴下。2~4週間毎に3回治療するとより効果的。

 フィプロニル(商品名フロントライン):仔犬ではスプレー剤を3週間毎に3回塗布(3ml/kg)。成犬では6ml/kgで2週間毎に3回塗布。2ヶ月令以下の仔犬では安全性が高い。

 アミトラズ(商品名MITABAN®):ダニカットを使用する場合、700倍希釈で2週間毎に3回塗布。副作用に注意。チワワでは禁忌。通常病院でのみ使用。

 石灰硫黄合剤(商品名LYMDYP®):硫黄石灰液を使用する場合、32倍に希釈し、シャンプー後にリンスまたはディップを週1回、4~6週間実施。

③併発疾患(膿皮症など)の治療

人への感染

疥癬は人獣共通感染症です。感染犬に密接に接触すると腕や胸、お腹などに痒みを伴う発疹を呈する事があります。感染犬を治療すれば約1週間で自然治癒します。

少し前に刑務所内で起きた疥癬の集団感染は、ヒトヒゼンダニによるもので、イヌセンコウヒゼンダニとは違います。

ムーブの放送について

http://jp.youtube.com/watch?v=jZZvFeqsWxw

http://jp.youtube.com/watch?v=_r-gOMBT5gM

先日放送された『ムーブ!』の中で、大阪府立大学の教授が、疥癬の陰性の証明に関して、『陰性を証明するのは難しい。集団飼育の場合・・・1年観察すれば間違いない』とコメントしていると紹介しています。確かに、一般論では集団飼育の場合どのように環境を改善しているか、きっちり全頭投薬できているか、などにより単頭飼育と比べダニの完全な駆虫は難しいと思います。

仮に私の病院へ、多頭飼育のブリーダーが疥癬の治療に来院された場合、4~5回の投薬で治療を終えるかどうか分かりません。まさにその飼主がどれだけ環境の改善をするかにかかっているのです。ろくに掃除もせず、投薬のみ行った場合、再感染の可能性は大いにあると思います。しかし、頻回にシャンプーを行ったり、飼育ゲージを全て新しい物と入れ替えたり、飼育場所を移動させたりした場合、短期間の治療により再感染の可能性もなくなります。

飼主が徹底的な対策をしようがしまいが、投薬を終え、1年間再感染がなければ大丈夫だという一般論と、今回のような個々の症例とを同じものとして議論するのは非常に間違っており、明らかに情報操作をしているのか、もしくは単なる無知なのかという事なのです。

実際、馬場教授も『一般論としてはそうだが、実際は患者を診た獣医師でないと判断できない』と仰られているようです。

今回アークエンジェルズのスタッフやボランティアの方々が本当に猛暑の中、徹底的な現場の環境改善を行いました。私も数回現場を訪れましたが、改善のスピード・質はすばらしいものでした。あの子達の為にどれだけの人達が、どんな思いで活動しているのか、是非ムーブのMディレクター、見てください!

そして現時点で、本来なら広いドッグランで走り回ったり、里親様に引き取られているはずの子達が狭いバリケンの中で生活せざるを得ない状況を考えてみてください。

現場付近の住民の方々は是非、何が環境問題となり得るのかを科学的に追求してみて下さい。そして問題があれば、アークエンジェルズはそれを解決していきます。

消毒薬の地下浸透発言で会場は騒然となり、コメンテーターもとんでもない事だと発言しました。ビルコンという消毒薬は塩素系の消毒薬で、すぐに分解されほとんど無害となります。また、犬舎等の消毒に使用する量がどれほどのものでしょう。塩素が毎日大量に使われているプールで何十年間も泳いできましたが、大騒ぎするような害があるのならとっくに使用禁止になっているでしょう。ビルコンの環境への安全性は製造メーカーが証明しています(英文)

単に消毒薬=有害という非科学的な印象のみにより左右される事なく、非科学的な番組に踊らされる事なく、何が真実なのかをよく考え、調べてください。

ムーブの担当ディレクターM氏は私に対し、『現地の人は犬の多頭飼育により、農作物や環境に被害が出るのか出ないのか専門家の意見を聞いた訳ではなく、実際は知らないだろう。』と言っていました。

また、ムーブで『疑惑』として放送されてきた数々のものも、私が何故その後を放送しないんだと聞いたところ、『疑惑』が正確な情報だと確認できたものがあれば放送するが、『疑惑』情報が正しいとも間違っているとも分からず、今はまだ調査中なのでそのうちはっきりすれば放送すると言っていました。例えば仔犬販売疑惑も未だ一件たりとて販売の事実は確認できていない。しかしまだ調査中なのでその疑惑は間違いだったとは放送しないそうです。つまり10年経っても販売の事実が確認できない限り『調査中』なので間違いだとは言わないそうです。

話はそれましたが、今回たとえ疥癬犬がそのままシェルターに行きシェルター内で治療したとしても、その『疥癬』が環境問題を起こすことはありません。シェルター内に疥癬犬がいたとしても治療により、すぐに清浄化され、野生動物に広がる事はありません。

アークエンジェルズへの様々な『疑惑』が問題なのなら、その事を話し合ってください。本当に『疥癬』や『環境問題』が問題なのなら、専門家(農業技術振興センター など)に科学的な意見を求めてください。

参考資料

小動物皮膚科専門誌『ViVeD』 Vol.2 No.1 2006 pp.6-43.

小動物臨床のための5分間コンサルト[第3版] p.1328

第13回NAHA国際セミナー『難治の痒みの診断治療』テキストpp.36-38.

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2007年7月30日 (月)

譲渡会その後

無事全ての犬達に里親が決定したそうです。本当にありがとうございました。

先日、和泉繁殖場犬ブルセラ陰性犬達の譲渡会が行われ多くの犬達が新しい家族に迎え入れられました。

本当に皆様ありがとうございます。

ただ支援者の方からの情報では、譲渡会に出された犬のうち、

ラブラドールレトリーバー2頭の里親が未だ決まっていないようです。

少しでも興味のある方は下記までご連絡下さい。

問い合わせ先
大阪府ブルセラ病感染犬等救援本部事務局
(大阪府環境農林水産部動物愛護畜産課)
℡06-6941-0351 内線4660,4661

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2007年6月10日 (日)

譲渡が始まります

6/15(金)~6/22(金)という常識破りな短い申し込み期間ですが、和泉の飼育放棄犬たちの譲渡が始まります。

今犬を飼おうと考えている方、今まで苦しめられたあの子達の里親になる事も是非考えてみてもらえませんか?私は一度しか会っていませんが、ほとんどの子達が人なつっこい子達です。

犬の保護活動に関しては素人同然の私ですが、111頭もの犬達のきちんとした里親様を探すのに募集期間1週間はあまりにも短すぎます。

『動物愛護の専門集団』という事で救援本部に入っている日本動物福祉協会などが関わって出来た募集要項とは思えません。今まで何ヶ月もかけてきて、1週間で決まらなければあとは協力している獣医師頼み???(譲渡に関する要領第4条)

今一時預かりしている獣医師が飼えなければ、苦渋の選択として各病院で殺処分してくれとでも言うんでしょうか?

新たな大阪府の説明にまた矛盾が出ていることに多くの方は気付いていると思います。

『犬の譲渡を希望する皆様へ』のページでは

犬たちが過去にブルセラ菌に全く感染していないとは言い切れません。万が一、譲渡される犬の体の中にブルセラ菌が潜んでいた場合、菌が再び活動を開始し、犬がブルセラ病を発症するという可能性もあります。そのことを十分ご理解の上、犬を引き受けてくださるようお願いします。

とあります。

あれだけ、少しでも可能性がある犬は殺処分だと言って聞かなかったのにこれはどういう事でしょう?自分達の責任逃れの為の一文としか思えません。

次回の検査で陽性が出たら殺して、その次の里親の元で陽性が出たら治療で大丈夫という科学的根拠が全くありません。

獣医師会の先生方への一時預かりが始まった直後、大阪府へ私も一時預かりできるかどうかと、3回目以降に初めて陽性と出た犬達の結果に対する科学的な説明を求めましたが、全く音沙汰ありません。

さらに次のような記述もあります。

今回譲渡する犬の中には、フィラリア、ミミダニなどの寄生虫症の他、感染症、奇形や腫瘍などの様々な疾病を持つものもいますが、譲渡後は十分なケアをお願いします。

個々の情報が未だに無いまま、希望犬種のみで決めていく譲渡なんて各民間保護団体の譲渡会と比べると全く不十分です。

譲渡対象者の基準チェック表の一番目には、『大阪府が指定する日時・場所に自ら犬を引き取りにくることが出来る』とありますが、いつなのか?ある程度の期間の余裕はあるのか?など分からない事だらけです。私の場合、日曜の午後と火曜日以外は絶対に無理ですので、譲渡対象外になるのでしょうか?

いずれにしても、あの子達全てに新しい家族が見つかるように願っています。

感情を煽りたいわけではありませんが、是非皆さんも見てください。

奇跡の母子犬

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2007年5月18日 (金)

迷子のダックスフンド

里親様が決まりました。 ご心配ありがとうございました。

先日、ミニチュアダックスフンド(♂)が片山町の産業道路沿いで保護されました。

体重2.3kgと痩せていて、疥癬(ヒゼンダニ)による皮膚炎を起こしています。

まだ取れかけの乳歯が1本あり、1才未満と思われます。

飼主の方や何か情報をお持ちの方は当院(6338-1138)までご連絡下さい。

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2007年5月17日 (木)

ペットフードリコール

インターネットをよく見られている皆さんはすでにご存知だと思いますが、アメリカではペットフードに混入したメラミン(小麦グルテンにメラミンを混ぜ純度が高いように見せかけていました)により、多くの犬や猫が亡くなっています。

日本でも数社がリコールを開始していますので、皆さんのフードメーカーも是非チェックしてください。

ナチュラルバランスレッドハート(ニュートロ ナチュラルチョイス)

ヒルズ(サイエンスダイエット)アイムス(安全宣言)

アメリカではFDAがチェックの為のリスト(検索ページ)(もちろん英語のページです)をつくりました。特に直輸入品を購入されている方は要注意です。

人の風邪薬でも中国製品で多くの方が亡くなっているというニュースもご存知だと思います。

ちょっと怖いですね。

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