飯塚市はこのほど、3月で廃止される筑豊労災病院(同市弁分)を2億8614万円で購入する契約を独立行政法人労働者健康福祉機構と結んだ。4月からは「飯塚市立病院」となり、自治医科大OBらを中心にした社団法人「地域医療振興協会」が指定管理者として運営にあたる。
同病院は厚生労働省の再編計画で3月の廃止が決まっている。市が16日に締結した契約によると、病院建物とX線透視撮影装置などを2億8614万円で購入。敷地(約3万8839平方メートル、時価1億4786万円)とコンピュータ断層撮影装置などの設備(時価1億3534万円)は無償で譲り受ける。
地域医療振興協会が4月から30年間、運営にあたる。診療科全12科のうち、現在休診中の神経科など3科と非常勤の小児科など4科も、常勤で診療できるようにするという。【井上元宏】
〔筑豊版〕
毎日新聞 2008年1月22日