着ぐるみ姿の寸劇でゲームなどの上手な使い方を子どもや保護者に啓発する宮地小PTA会員

着ぐるみ姿の寸劇でゲームなどの上手な使い方を子どもや保護者に啓発する宮地小PTA会員

 子どもとゲームの上手な付き合い方を考えようという勉強会が12日、八代市宮地町の宮地小学校であった。携帯ゲーム機などが急速に普及する中、同小PTA(井上勝馬会長)が教育的な対策として企画、同小児童や保護者ら約70人が参加した。

 同PTAによると、近年、携帯ゲーム機は品薄状態が続くほど爆発的に売れ、社会現象化している。半面、ゲーム普及に伴う家庭での対話不足や学力低下を懸念する声も多く、県PTA連合会は、週1日はゲームをせず、テレビも見ない「ノーゲーム・ノーテレビ」運動を展開。同PTAは、運動の一環で勉強会を企画したという。

 勉強会では、ゲームによる脳波への影響などをまとめたデータを寸劇で紹介。ウサギやクマなどの着ぐるみ姿の会員らが「勉強の合間の気分転換に使う程度なら大丈夫。でも、あまり夢中になると『ゲーム脳』になってしまい、成績が下がったり、怒りっぽくなる」と啓発した。

 また同PTAは、ゲーム以外の余暇の過ごし方として音楽や読書を推奨。地元で活動するサックスとギター演奏ユニット「ドリーム・ザ・おーるはーと」を招いたミニライブや朗読会を催し、保護者らに「家族が一緒に楽しめるように工夫して」と訴えた。

 井上会長は「大事なのは、子どもたちをゲームやテレビから無理に遠ざけるより、どうすればうまく付き合えるかを考えること。うちの子を含めて『ゲーム脳』にならないよう、家族や地域でゲームを考える機会になればいい」と話した。


=2008/01/13付 西日本新聞朝刊=