【NQN香港=早川亜美】22日の中国株式市場で上海株式相場は大幅に続落。上海総合指数は前日比354.684ポイント(7.21%)安の4559.751と、2007年8月2日以来、約5カ月半ぶりの安値を付けた。下げ幅は2007年6月4日(330.341ポイント安)を上回り、過去最大。米景気後退懸念を背景とした世界的な株安連鎖への警戒感が強まり、個人投資家によるろうばい的な売りが広がった。
指数は大引けにかけて下げ幅を拡大。一時は8%超下落し、4500割れが意識された。米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題の悪影響が引き続き警戒され、大手銀行株が軒並み下落。中国4大国有商業銀行の一つである中国銀行が「未発表の重要事項がある」として終日売買停止となったため、「米サブプライム関連で引当金の追加計上を発表するのではないか」との観測が広がり、銀行株全般に業績懸念の売りが膨らんだ。
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